善き人のためのソナタ [映画:や行]
「この曲を本気で聴いた者は、悪人になれない」
これは、ラスト3分を観るためだけに観てもイイ!と思える映画です。
それくらい、ラストが素晴らしかった☆ 名場面☆
壁崩壊直前の東ベルリン。
国家保安省(ジュタージ)の局員である主人公が、
ある劇作家が反体制である証拠をつかむ為に盗聴するうちに、
心が動かされていく、、、という内容。
「ベルリンの壁崩壊」は、当時ニュースの映像で観た記憶があります。
ただ、子供だったのでその意味はわからず、、
でも、市民の熱狂が映像からも伝わり、「何か凄いことが起きたんだ、、」
と漠然と感じたことを覚えています。
共産主義だった旧東ドイツをリアルに再現した映画、、とのことですが、
つい20年ほど前に、こんなことがあったなんて、、、
あの壁崩壊の熱狂が、少し理解できた気がしました。
映画は全体的に、共産体制の緊張感がそのまま伝わってくるような印象。
中盤からちょっとスパイ映画のような、ドキドキハラハラも加わり、
2時間30分近くある上映時間が、全然長く感じませんでした。
主人公は、ザ・共産主義☆ な感じの堅物。
ジュタージの仕事に全てをささげ、愛する恋人も、語らう友人もいない生活。
ロボットのようだった主人公が、劇作家の生活を盗聴するうちに、
愛に触れ、音楽に触れ、文学に触れ、だんだんと人間性がでてくるのがお見事。
長年のロボット生活で感情表現に慣れていないのか、
うれしさも悲しさも表現が小さいのがまた愛おしく感じてしまいました。
不器用にしか生きられず、壁崩壊後も楽しそうに暮らしてるようには見えないけど、
きっと、あの本がこれからの彼の人生を豊かにしてくれるといいなぁ。。
こんばんは。
最初から最後まで緊張感ある展開で、本当に長さを感じませんでした!
とてもリアルに感じられるのは
作り手たちがこの時代を身を持って体験しているからでしょうか。
> これは、ラスト3分を観るためだけに観てもイイ!と思える映画です。
本当に救われた気持ちになりました☆
by non_0101 (2007-03-07 23:59)
ラストの3分、もしかしたら3分以下かもしれないあのラストに、とても救われました。壁崩壊後のヴィスラーも、そんなに簡単には自己を変えられていなさそうだったので。ほんと、ラストは良かったです。
by クリス (2007-03-12 14:35)
nonさん
コメント&ナイスありがとうございます☆
主人公を演じた役者さんも監視されてたらしいですよね。
そりゃ、リアルになるわ、、、と思いました。
ラストはホントによかった〜って感じで救われました(^-^)
by ジジョ (2007-03-17 14:26)
蟻銀さん
コメント&ナイスありがとうございます☆
ホント主人公は不器用な人でしたよね、、、
ラストのちょっと誇らしげな顔がわすれられません。
by ジジョ (2007-03-17 14:28)