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『空中スキップ』ジュディ・バドニッツ [本]



いつもヘンな(イイ意味で)の本にイカす訳をつけてくれる
岸本佐知子さんの新訳書。

原題の“Flying Leap”は“飛びながら跳ぶ”というような意味だそうですが、
それを「空中スキップ」と訳した岸本さんは、やっぱりイカす☆

帯に“妄想にもほどがある!”と書かれているとおり、
この本の物語は、現実の中の非現実。
いつもの道の脇道を入ってみたら、異空間が広がっていたかんじ。

映画の『ビック・フィッシュ』でお父さんが話してくれた、
不思議な物語を思い出しました。

でも“夢の様なファンタジー”というよりは、
“毒特盛りのピリッとするファンタジー”。

短編集なのですが、同じ人が書いたとは思えない様な、
様々なタイプのお話が収録されています。

訳者あとがきに「見知らぬ遊園地の乗り物に次々乗せれらる」気分と
書かれていましたが、まさにその通りでした。

そして、今回は装丁のイラストがすてき☆
本の内容をうまく表現している、かわいいけど怪しげなイラスト。
紙の選び方もナイスです☆


空中スキップ


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