【佃弘樹 「doctrine」】DIESEL DENIM GALLERY AOYAMA [アート]
南青山にできたファッションブランド「DIESEL」の新店舗。
音楽やアートなどの支援も積極的にしている「DIESEL」らしく、
2Fにはギャラリーが併設されています。
オープニングの展示は佃弘樹さん。
このセレクト、すごく「DIESEL」らしい感じがします。
佃さんは、若手らしくロボットアニメやSFコミックを
モチーフにした作品を多く制作している人。
いろんなものを吸収して吐き出すバランス感覚が
イマドキっぽくてけっこう好きです。
今回は、佃さんが考える架空世界の中の1場面を切り取った作品らしく、
キャンバスに黒で書かれたグラフィックにOHPで色のグラフィックを
投影したものがメインの展示。キレイ☆
また、立体作品で鹿に被せたマスクはガンプラでできてるし、
スパイダー制作のジャケットは裏地が霜降り肉模様で、かなりキュート♪
中2Fには、絵画の有名作品のパロディを展示。
モナリザとかゲルニカ、、とか。
「こんな絵だっけ!?」な解釈が新鮮です。w
「DIESEL」のデニムも作品の様にディスプレイされたおもしろい店舗。
ちなみに、社長のレンツォ・ロッソの50th Birthday Bookも展示されていて、
「どんだけ自分が好きなのか!?」w な豪華装丁も必見です☆
http://www.diesel.co.jp/site.html
【Yomar Augusto Solo Exhibition 「LETTER FOREST 」】 [アート]
ブラジル出身のアーティスト、ヨマール・オウグストの日本初個展。
ドローイング、ペインティング、写真など、
いろいろな作品が展示されていたけれど、やっぱりカリグラフィが印象的。
「自然と都市環境の融合」と表現されているように、
樹木を描いたような中に、そこから産まれる様に描かれたカリグラフィは
なんだか繊細で幻想的な感じ。
柔らかい色、力強い色、、、作品によっても様々だけど、
全体的には、素朴な優しさを感じます。
本人の人柄がでてるのかしら?
メインビジュアルで使用されてる作品にも登場する
“キャットウーマン”のようなキャラクターが随所に描かれていて
それも印象的です。 、、、なんなんだろ?あのキャラ?
そして、分厚い本のようにまとめられた作品は、
とってもオタク臭がして、個人的にはツボ☆
彼の頭の中を覗いた気分になって楽しい作品でした。
http://www.nug.jp/exhibition/yomar/index.html
【THINK SINK TUVALU〜UAが見たツバル〜】IID [アート]
地球温暖化の象徴として、よく登場する南太平洋の島国「ツバル」。
UAが、この島を訪れた様子を綴った写真展が開催されていました。
カメラマンはツバルを撮り続けている遠藤秀一さん。
海面上昇で、島が無くなってしまうかもしれない、、
そんな話はよく聞いてはいたけれど、
農作物への深刻な塩害、海外物資の流入によるゴミ問題など、
たくさんの悲惨な「ツバルの現状」を写し出した写真たち。
南国らしい鮮やかな色と、生き生きとした島民たちと
環境問題との対比が、なんだか切ない気分になります。
遠藤さんは、島民一人一人の話を聞き写真に収めているそう。
遠藤さんは、とてもツバルの方々への愛を感じる人。
そういう人だから撮れた写真なんだなぁ、、
島民の言葉とともに写真が飾られていて、ツバルを身近に感じつつ、
本当の声を聞けた気がします。
UAと島民とのふれ合いは、併設されているiPodで聞く事ができて、
楽しそうな歌声や、波の音など、写真だけでは伝わりきらない
ライブ感があって、とてもイイ展示でした。
【深澤直人ディレクション「Chocolate」】21_21 DESIGN SIGHT [アート]
噂の新名所、六本木の東京ミッドタウンにできた新ギャラリー
「21_21 DESIGN SIGHT」。
三宅一生、佐藤卓、深澤直人の3人がディレクターを務めて、
年に2回企画展を開催していくそう。
アートとはまた違う「デザイン」の視点からの企画らしいので、
身近で楽しそうな企画がでてきそうで楽しみ☆
第一回目は深澤直人ディレクション。
「Chocolate」をテーマに約30人のクリエーターが作品を展示しています。
参加クリエーターは津村耕佑、FRONT、鈴木元、D-BROS、エドツワキなど、
国内外問わず、ジャンルそれぞれな面々。
やっぱりテーマがチョコレートだけあって、甘くて楽しい作品が多かった☆
スイーツは、心をわくわくさせます♪
各クリエーターが考えた「チョコレート」を展示したスペースは、
それぞれの個性がでていてすごく面白かった☆
あんなチョコレートあったら楽しい♪ 意外に商品になるものもあるかもしれない。
やっぱり日常の生活をちょっと楽しく豊かにするのがデザインだわ☆
ギャラリーの建築は安藤忠雄氏。
ちょっと変わった外観からは、想像できないような大きな空間が広がっています。
今回の展示でも、いたるところを展示スペースにしてたので、
企画によっては、いろいろな使い方ができそうで、それを観るのも楽しいかも☆
http://www.2121designsight.jp/
【宇川直宏 個展】Nanzuka Underground [アート]
デザイナー、VJ、大学教授と様々な顔をもつ宇川直宏さんの新作個展。
「UKAWA NAOHIRO - A Series of Interpreted Catharsis episode2 - earthquake」
という、長くてよく分からないタイトルですが、
要するに今回のテーマは「地震」。
大地震の発生を再現した映像と連続写真の展示で構成されていました。
1994年のロサンゼルス大震災と、95年の阪神・淡路大震災の2つ。
ロスはオフィスの設定で上司と部下という感じの2人の外国人モデル。
阪神は男の子の部屋で、ニートとボディコンギャルのカップル。
部屋の小物や、モデルのヘアメイクは当時のものっぽい感じになっていて、
細かいところまで観ているとおもしろい☆
特に、阪神の方はバブルの名残があって「なにこれ?」と思うような
珍品が所狭しと置かれていました。
映像は揺れが始まってから収まるまでをスローで再生。
揺れにとまどう人の表情や落ちてゆく棚や壊れる小物が映し出されます。
テーマとしては真面目なものなのだとおもうけど、
宇川さんの手に掛かると、なんだかポップになってて興味深い。
しかし、ナゼ「地震」なんだろう? と思っていると、
実は宇川さんは"日本自然災害学会"という会の会員らしい、、
よくわからないけど、やはり真面目に取り組んでいるみたい。。
秋に森美術館で「台風」をテーマに展示をするようで、
こちらも、真面目だけどオモシロイ作品が見れそうでたのしみデス☆
http://nug.jp/exhibition/ukawa/index.html
【グレゴリー・コルベール animal totems】森アーツセンターギャラリー [アート]
『現代人はお互いの違いを強調しすぎます。
人類の共通項は「自然」なのです。私たちは、自然の一部なのです。』
グレゴリー・コルベールは、そう言います。
彼の肩書きは、「カメラマン」とも「映像作家」とも言いがたい、
プロフィール通り「人間と動物が交流する究極の瞬間を、フィルムに収め続けるアーティスト」
というのが、一番ふさわしい気がします。
今回の展示作品は、大きな和紙にプリントした写真と映像。
写真の方は「わざと?」なのか、ディテールをトバしたプリントで、
やわらかい雰囲気が、なんだか墨絵のようにも見えます。
、、、というか、ほんとに写真?? というぐらい幻想的です。
そもそものモチーフが、人と動物が観た事も無いようなコミュニケーションをしているので、
更に、そのファンタジー度が増しています。
そして、映像の方は「合成写真じゃない」ことを立証するかのように、
写真に写っている動物と人間が友達の様にふれあう姿がうつしだされています。
野生の動物をとった写真は数多くありますが、
その中でも彼の作品は「アート度」の高いものばかり。
個人的には、ちょっと「キレイすぎる」感じがしたけれど、
幻想的で、想像がふくらむ世界観は、とてもすてきだと思いました。
遥か遠い昔は、こういう光景が普通だったのかな、、、。
3月にお台場でさらに大きな展示があるので、そちらも楽しみ☆
http://roppongihills.com/jp/events/macg_animal.html
【アレクサンダー・ゲルマン LITTLE BLACK】NANZUKA UNDERGROUND [アート]
アレクサンダー・ゲルマンの新作を観てきました。
今回は立体物。
何がLITTLEで、何がBLACKなのかは、観てのお楽しみ♪
私は事前に内容を聞いていたのですが、
いったい、どういうものなのか?? 半信半疑。
観てびっくり☆ あれが、あぁなるのか!
、、、てか、どうなんってんのアレ?
、、という感じの代物です。
知らないで観ないと、おもしろくないので、
書けないのがくやしぃ。。。
ゲルマンの作品は、シンプルで力強い。
今回の作品も、キリキリと神経に響いてくるようなかんじが、
ゲルマンっぽいなぁ、、と思いました。
プリントの作品も併設られていて、
こじんまりしてるけど、充実した展示でした☆
小さいギャラリーも、たのしいね♪
http://nug.jp/exhibition/gelman/index.html
【20世紀美術探検】国立新美術館 [アート]
オープンしたての国立新美術館。
「20世紀美術探検」は、20世紀のアートの変遷を
デザイン、建築、工芸など、ノンジャンルで
ざざっと600点展示! という、お得な企画☆
セザンヌの静物画からはじまり、それぞれの時代や、
世の中の流れにそって、前代アートまで行き着く構成は、
歴史書の中を歩いてるみたいでおもしろい☆
入場してすぐに、冊子をもらえるので、
それを片手に、いたるところに展示された作品を見るのは
まさに、「探検」な感じ。
もぉ、たくさんありすぎて、頭ぐるぐる◎になりますが、
そんな中で、壁を抜けてすこーーーん☆と現れた
コーネリア・パーカーの作品は、気持ちよくて、美しくて、
とても印象に残りました。
しかし、この展示、めちゃくちゃ広大☆
6000m2って、想像がつかなかったケド、甘くみてました。。。
早足で観たつもりでいたのに、2時間ちょっとかかった、、
最後にはへろへろ。。。森美術館以上です、、
最終日だった「日本の表現力」も観るつもりだったのに、
余力はまったく残ってませんでした。。
次回予定のモネもあの規模でやるんでしょうか??
だとしたら、すごそう、、、、ちょっと期待です☆
そして、野外ではアノ実際に乗って操縦できる2足歩行ロボット
「ランドウォーカー」のデモストレーションが☆
実際に動くランドウォーカーを間近で観れたのは感激!
国立新美術館は、あんなに都心にあるのにそれを感じさせない空間でした。
まだまだ、散策したりないので、また行かなければ☆
でも、ココほんとに食べ物はダメダメ☆
それが「国立」っぽい感じがするのだけれど、、あのカフェはちょっと。。
なぜ、ああいう施設は食べ物に気を遣わないのか、、、ホント不思議。
【オランダ絵本作家展】大丸ミュージアム [アート]
オランダ絵本を代表する2大アーティスト
マックス・ベルジュイスとディック・ブルーナをメインに、
現在も活躍する作家の作品を集めた作品展。
ブルーナの作品は、大きめのシルクスクリーンの作品が多めで、
「ほぉーー、すごいなぁ」と感心しつつ、
今回は「デザイン」の側面からも作品にアプローチしているので、
とても興味深かった☆
やっぱりブルーナの描く絵はピクトグラムで、
あらゆる無駄をそぎ落として、みただけで伝わる努力をしているから、
こんなにも、たくさんの世界の人々に人気があるんですね。
言葉がなくても伝わるモノ、、、ユニバーサルデザインを目指す
ブルーナの姿勢に感動です。
他の作家の作品も展示されていたのですが、
オランダ作家の作品は、どこか懐かしくて、温かい雰囲気。
よくよく考えたらこんな「絵画集」のような物が
安価で手にはいるって、「絵本」ってすごいなぁ、、、
【横山大観 生々流転】東京国立近代美術館 [アート]
これこれ! コレが見たかった☆
「全長40メートルの絵を一挙公開」!
巻物に描かれた絵は、大気から誕生した一滴の水が小さな川になり、
川の幅を広げながら人々の生活を潤し、
やがては海に流れ着き、その波の間から龍が表れて天に昇っていく、、というもの。
もぉ、この物語が既にスペクタクル☆
その後、龍はまた空から一滴の雫に姿を変えて、
また新たな一生を過ごしていくのです、、、
「生々流転」。。
繰り返し流れる自然の営み、、なんとも美しい作品です☆
展示の前に、パネルで全体の説明図があるのですが、
それを読み終え、奥に行くと、、どどーーーーーーーーーーーん☆と
40メートルの大展示ケースの中に巻物が!
これを見るだけでも圧巻☆
そして、さっき見たパネルの写真とは比べモノにならないぐらいの原画。
やっぱり、作品は生でみないとね☆