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ゲド戦記 スタジオジブリ [映画:か行]

「かつて人と竜はひとつだった」



宮崎吾朗監督の「ゲド戦記」。
父駿と比べるのもいかがなものか? と思いつつも、
ついつい比べてしまう。。

駿氏の「風の谷のナウシカ」は、壮大なテーマを掲げ、
答えを明確には出さず、見る側に感じさせ、ゆだねているように思う。

でも、「ナウシカ」は、とてもキャラクターがしっかりしてるので、
彼女に感情移入しながら見るウチに、
ナウシカの考え方が自然に自分の中に入ってくる。
どうしてこういう世界になったのか? これからどうしていけばいいのか?
ナウシカをきっかけに、自分自身で考える余韻を残してくれた気がする。

それに対して吾朗氏の「ゲド戦記」は、メッセージが明確。
わかりやすく、ストレートに明日への道を示してくれる。

でも、「ゲド戦記」はキャラクターの描き方が浅く、
どのキャラクターにも感情移入することができなかった。。

だから、せっかくのストレートなメッセージも言葉としては理解できるものの、
深くココロには刺さってこない、、、おしい。。。

いいこと言ってるのに、、、

ん、、、これは「ゲド戦記」とするよりも、
「ゲド戦記」をベースにした物語を新たに作って、
違う題名にしたほうがよかったような気がする。。

確かに4冊分の物語を1話に作り直しているし、
原作にはない「父親殺し」で始まる部分は「おぉ!やるじゃん☆」と思ったけど、
やっぱりこれは小説の「ゲド戦記」とは別物だ、、(当たり前か、、)

小説を読んでいるひとは、ついつい小説をベースに見てしまうし、
読んでない人にとっては、小説のパーツをちょこちょこだされても
「?」な部分が多かったんじゃないの? と思う。。

一番伝えたいコトを、どうやったら一番効果的に伝えることができるのか、、、
作品を作る上で、とても大切なコトなのに、この作品にはそれが欠けていたように思う。

それが一番残念、、、


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