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明日への遺言 [映画:あ行]

「愛する人へ遺したいものがある」

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第二次世界大戦終 戦後に行われた戦犯を裁く裁判。
B級戦犯として裁かれた岡田資(おかだたすく)中将の法廷闘争を描いたお話。

このあたりの史実には、まったくうとい私、、、

そんな私でも大丈夫なように、映画の冒頭は当時の映像や写真を使いながら、
日本軍のこと、米軍の攻撃のこと、さらりとおさらいしてくれます。

そのことをふまえながら、岡田資の裁判へ話が進みます。

ほとんど結果が決まっている茶番の様な裁判ながら、
岡田資は、自分の信じた正義を貫き、全責任をとり部下を守ろうとします。

死を恐れず、背筋を伸ばして凛と証言台に座る岡田資の姿は、とても潔い。

その姿から学ぶことはとても多いです。


この映画は、史実を元にしているのでセリフも裁判の記録そのままだそうで、
おそらく、様々なエピソードも殆ど脚色なく描かれているのだと思います。

なので、いわゆる映画的な盛り上がりはあまりなく、
ナレーションで補足をしながら、割と淡々と進んでいて本を読んでいるよう。


つまらなくは無いのだけれど、なんとなく感情移入できない感じ。

確かに、岡田資はすばらしい人物。
でも、すばらしすぎて、本当にこんなに立派な人だったのか??と
うがった見方をしたくなります。


と、おもいつつ映画を見終えたあと、ネットで偶然見つけた岡田資 本人の写真を見て、
そんな考えは吹き飛んだ。

写真から岡田資の意思の強さ、やさしさ、潔よさを感じました。
きっと、誰にも弱音を吐かず、凛としたまま
誇りをもってこの世を去ったのでしょう、、、

たった1枚の写真が彼の全てを物語っていました。
写真を見れてよかった☆




ながい旅 (角川文庫 お 1-2)

ながい旅 (角川文庫 お 1-2)

  • 作者: 大岡 昇平
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 文庫



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