カポーティ [映画:か行]
「何よりも君の死を恐れ、誰よりも君の死を望む」
フィリップ・シーモア・ホフマンが主演でアカデミー賞!?
なビックリニュースに沸いた昨年のアカデミー。
「これは観なければっ!」と思いつつ、なぜか見逃し続けた作品。
カポーティは、「ティファニーで朝食を」などを書いた若くして天才と呼ばれた作家。
わたしは「冷血」しか読んでいないので、普通の小説のすばらしさはわかりませんが、
「冷血」はおもしろかった☆
この作品で、犯罪ノンフィクションという新しいジャンルを築いた、、、
というだけでも、彼の天才性をはかり知ることができます。
映画の方は、この「冷血」ができるまで、、を描いたお話。
カポーティを演じるシーモアは、外見も話し方もカポーティそっくり☆
もぉ、、これは、いつものシーモアではありません。
でも、そっくりなだけでアカデミーなワケではもちろん無く、
カポーティの繊細すぎる内面と作家としての業を
痛々しいほどに表現していました。
小説の「冷血」では、犯罪に至るまでの経緯、特に家族のコトについて
かなりのページを割いています。
被害者家族に対しでも同様で、なぜ、ここでそんなにページを割くのかが
少し疑問だったのですが、映画を観て納得しました。
カポーティは、いままでずっと閉まっていたココロの鍵を、
この小説を書くことで開けてしまったんですね、、、
天才が、その天才性を失う瞬間、、、
彼が、この作品以降、一冊も完成させられなかったコトが理解できます。。
「彼の死を恐れ、彼の死を望む、、」切ないな、、、
彼らが普通に出会えていたらよかったのに。。。
私、ネクラなので、この映画に嵌ってしまいました。(笑)
なんの予備知識も持たずに映画館に行く様にしているので、強烈でした。実は「パプリカ」の記事を読ませていただいて、ちょっと見て観たいな~と思いました(^^♪
by 江戸うっどスキー (2007-01-14 21:26)
犯罪心理にハマってた時に「冷血」読んだんです。
こんな私もかなりネクラです(^-^;
「パプリカ」いいですよ☆
映画館の大画面、大音量がお薦めです(^-^)
by ジジョ (2007-01-15 01:34)
やっぱり原作読まないとダメかぁぁぁ!w
by ken (2008-04-29 19:42)
kenさん
あはは☆ 本は機会があったらで、、^-^;
でも映画観てから読んだら違った印象かもしれないですね。
本が先だと前半の家族の描写がすごくかったるいんですよ。。
by ジジョ (2008-05-01 23:14)