300 <スリーハンドレッド> [映画:さ行]
「300人 vs 1,000,000人、真っ向勝負!」
フランク・ミラーのグラフィック・ノベルを元に映画化された作品。
『シン・シティ』の映像もすごかったけど、
今回のこの映画の映像も、不思議な感じでおもしろかった☆
強い男だけが生き残る、厳格な掟で作られたスパルタ。
王レオニダスとスパルタの戦士300人が、100万人のペルシャ軍と戦った
「テルモピュライの戦い」という史実を元にしたお話。
実写なのにCG処理された登場人物たちはホント劇画タッチ。
全体の色もセピア調で、スパルタ軍の赤いマントと飛び散る血の赤だけが
鮮やかに見える、なんだかこの世のものとは思えないような世界。
ファンタジー映画を観てるみたいな気分にもなりますが、
次々と登場する、怪しげな敵や荒廃したような風景、体一つで戦う姿は
「北斗の拳」を観ているようで、全体的には「マッチョ」な映画。
『服従はしない、退去はしない、降伏はしない。』
そのスパルタの掟にしたがって、ただひたすら戦う姿に男気を感じます。
戦闘マシーンの様な彼らでも、子供の死を悲しみ、妻を思い出す姿に
ちょっと人間性が表れてほっとしました。
でもCGに目を奪われて、最後まで観終わったあと
「ん?で、結局何がいいたかったんだろう?」と思ってしまいます。
彼らが戦って守りたかったものは「誰にも侵されない自由」?
スパルタ軍=自由な民主主義(善)
ペルシャ軍=独裁者による圧政(悪)
のような描き方で、アメリカ製作、、ということに、
ちょっとキナ臭い感じが残る映画でした。
こんにちは、
コメント&トラックバックありがとうございます。
スパルタ軍が守りたかったのは、「誇り」だと、好意的に解釈します。
ギリシアの民主主義を守る警察的な描き方もありましたが。
そもそもスパルタって本来、自由でないのに。
そう考えると、臭いまくりですね。
by バラサ☆バラサ (2007-06-13 19:01)
バサラ☆バサラさん
こちらこそ、ありがとうございます☆
なるほど「誇り」。いい言葉ですねー。
確かにスパルタって、それ自体は「自由」とは言いがたい、、
「戦士以外は人でナシ」って感じでしたね、、(^-^;
by ジジョ (2007-06-15 02:00)
ジジョさんへ
こんばんは。本当に映像の迫力でしたね。
闘いのシーンが次の日の夢に出てきて参りました(^_^.)
でも、一緒に観ていた人は『ラストサムライ』のようだと言っていました。
闘いの中での名誉ある死を望むなんて
武士の精神にも通じるものがあるのかなと、ちょっと思いました(^^)
by non_0101 (2007-06-20 00:57)
non_0101さん
コメントありがとうございます☆
ほんと、サムライの様な忠誠心のある人たちでしたねー。
「名誉の戦死」、、それが良いのか悪いのか、、、
ちょっと考えてしまう映画でした。
by ジジョ (2007-06-23 02:10)