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マンデラの名もなき看守 [映画:ま行]

「あなたに逢って知った、世界は間違いだらけだとー」

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南アフリカで行われていた人種隔離政策“アパルトヘイト”。
黒人の自由と権利を奪い、弾圧しつづけたこの政策は、
今は撤廃されているものの、その根底に流れる「差別」という思想は、
今もなお、世界各地で違う形で存在しつづけるもの、、、

「民族弾圧」のニュースが流れる今、とってもタイムリーな作品。


この作品は、30年近く投獄されたネルソン・マンデラと
彼が釈放されるまで、監視しつづけた看守との心の交流を描いています。

「白人は黒人より偉い」「黒人はテロリスト」という考えが常識だった時代。

でも看守は、小さい時に黒人と遊んでいて、
その子にもらったお守りを大切にもっている人。
心の底では「黒人はテロリスト」なんて思っていなかったんでしょう。

ただ、世論に流されて無難に生きてきた彼が、
マンデラに出会ったことで、本当の自分の心に気づき、
それを貫いていきます。

きっと私も、世論が自分の考えの様に錯覚しているコトがある気がして、
ハッとします。


でも、そんな看守の心の動きがぼんやりしていてイマイチわかりずらいので、
映画としては、だらだらした印象。。
もったいない☆


とはいえ、黒人少年に習った棒術でマンデラと看守が対戦するシーンでは、
2人が立場を超えて心を通じ合わせた感じがして、じ〜んときます☆

心を通わせるのに、言葉は必須では無いんですね。


『生まれつき他者を憎むものなどいない。人は憎しみを学ぶのだ』(ネルソン・マンデラ)

憎しみを学ぶ前の心は誰でも愛にあふれているハズ☆
そう信じたいです。


【公式サイト】http://mandela.gyao.jp/





未来を信じて―南アフリカの声 (ノンフィクシヨン・Books)

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  • 作者: ティム マッキー
  • 出版社/メーカー: 小峰書店
  • 発売日: 2002/09
  • メディア: 単行本



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コメント 6

ken

ホテル・ルワンダのときも思いましたが、
教育が人にもたらす影響の大きさを痛感する作品でした。
「人は憎しみを学ぶ」はあまりに重い言葉です。
by ken (2008-05-02 15:49) 

ジジョ

kenさん
ホント“教育”って大切なんですね。
戦後や内乱の復興で、政府がどれだけ教育に力を注ぐか…が、
国づくりには大切、、と本で読んだ事があります。
アフリカには、それで失敗した国がたくさんありますよね、、。
また、アフリカについての本が読みたくなってくる映画でした☆


by ジジョ (2008-05-03 23:01) 

睦月

こんばんわ。

≫でも、そんな看守の心の動きがぼんやりしていてイマイチわかりずらいので、映画としては、だらだらした印象。。

うんうん。
たしかにそうなんですよね。もう少しメリハリが欲しかったなあ。
そこがちょっと残念でした。

でも、アパルトヘイトという愚かな政策下で信念を貫くことの難しさ、そして、人としてどう在るべきか?といった実にさまざまなことを考えさせられた物語でございました。
by 睦月 (2008-05-26 22:42) 

ジジョ

睦月さん
こんにちは☆
ほんと、世論と逆を行くのって勇気がいるし、固い信念も必要ですよね、、きっと映画以上の辛い目にあったのだろうと。。
いろいろ考えさせられる映画でしたね☆
by ジジョ (2008-05-28 04:06) 

てくてく

こんにちは^^
実話の映画化となると
少し淡々とした印象を受けることもありますね。
でも、あの時代にああいう行動を取れるって
凄いことですよね。
偏見とか半端じゃないだろうし・・・。
奥様も気丈にグレゴリーを支えたな、と思いました^^

by てくてく (2010-03-30 11:03) 

ジジョ

てくてくさん

ほんとにあの行動は勇気があると思います。
世間の風潮にもまけずに、自分の信じた道を行く、、、
なかなかできることじゃないですよね。
自分もそうありたいな〜と思える感動のお話でしたね☆
by ジジョ (2010-03-31 01:20) 

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