SSブログ

『ゆれる』 西川美和 [本]


映画「ゆれる」のノベライズ版。

映画のストーリーを、タケル目線、ミノル目線、父親目線、など、
登場人物、それぞれの目線で語られながら物語が進んでいく。

これを読むと、それぞれが、どんなキモチでいたのかが、
すごくよく分かっておもしろい。

ちょっとした仕草や表情にも、ちゃんと意味があって、
映像でも表現されてたことに感心しつつ、
言葉にすることで、もっと理解が深まった。

たとえば、わたしはチエコがタケルに家まで送ってもらう車内で、
洋服の袖を指先までのばしてる仕草が
「中学生みたいで子供っぽいな」と思ったのだけど、
(たぶん、子供っぽさを表現する意味もあったと思うけど)
小説では、この部分をチエコ本人が
「油で汚れた手をタケルに見られるのが恥ずかしい」と隠していたと語っていて、
「あーーーー、なるほど☆ おんな心よねぇ。。」と妙に納得。。。

映画ではタケル目線だったので、小説のチエコ目線はとても面白かった。

最後はやはり、同じ場面で終わるのだけど、
これがヨウヘイ目線なのも、第三者的な感じがして良かったナ。

戦略にはまっている、、とは思いつつ、
もう一度映画観てみようかな。。


nice!(3)  コメント(8)  トラックバック(1) 
共通テーマ:

nice! 3

コメント 8

coco030705

こんにちは。
監督の西川美和の原作だったんですね。
なんかおもしろそう!いつか読んでみたいです。
by coco030705 (2006-11-27 15:34) 

ジジョ

coco030705さん
nice & コメントありがとうございます(^-^)
映画の「ゆれる」がお好きなら、かなり楽しめますヨ☆
文章短いのでサラッと読めるし。お薦めです♪
by ジジョ (2006-11-28 05:17) 

流星☆彡

前HNで 映画感想の記事は書いていたのですが(今は 記事無しで
失礼します!m(__)m )、題名に気が付いたので、ちょっくら こちらにも
おじゃまいたします。
私は、西川美和監督が 会場に来て トークした上映で観たんですけど、
「あんな可愛らしい お嬢さんが この映画を!」と 驚いた感じが 忘れ
られません。(^_^;A)
小説の描写も 読んでみたいですっ♪
by 流星☆彡 (2007-02-20 16:01) 

ジジョ

流星さん
ほんと、若いのにすごい映画を撮る方ですよね☆
小説も映画同様、細かい人間観察力が冴え渡ってました!
おもしろかったですよー☆
by ジジョ (2007-02-22 00:43) 

ken

僕がシロウトだったら、作品だけですべてを表現し切れなかったので出しました、みたいなノベライズは潔くなくて興味ないんですが、悲しいかな同業者としてはちょっと興味があるので、読んでみようかと思います(笑)。
by ken (2007-03-28 14:49) 

ジジョ

kenさん
コメントありがとうございます☆
映画でも、十分表現できてたと思います。
でも、あえて言葉にされると「ハッ☆」とするところもあって、
おもしろかったです♪
by ジジョ (2007-03-28 22:10) 

midori

はじめまして。
私も、このノベライズは秀逸で、映画の補足という類の本ではないなと思いました。
確か、何か賞を獲ったんですよね、この本でも。
それぞれの内面や思惑が交錯していて、実に読み応えがありました。
西川美和。大変才能のある、そして怖い女性だなと思いました。
by midori (2007-04-01 15:40) 

ジジョ

midoriさん
コメントありがとうございます☆
本でも賞とってるんですね!知りませんでした。
確かに「補足本」ではなかったですね。
西川美和、、、おそるべし☆
by ジジョ (2007-04-03 10:53) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

SAW[ソウ]ホテル・ルワンダ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。