『ジェノサイドの丘〜ルワンダ虐殺の隠された真実』 [本]
映画『ホテル・ルワンダ』で描かれたルワンダにおける大量虐殺。
ルワンダの歴史から、ジェノサイドの詳細、その後のルワンダまでを
アメリカ人ジャーナリストがレポートした本。
映画では描ききれていなかった、「なぜ、虐殺が起こったのか?」、
「その後のルワンダは、どうなっているのか?」を知りたくなって
読んでみたのですが、想像以上の内容でした。
ニュースを聞いても、その状況が想像できない、、と現地に飛んだジャーナリスト。
しかし、現地で見てもそのあまりの状況にやっぱり心がついていきません。
わたしも読みながら同じ状況に陥りました。
現地で起こった出来事や歴史は、わたしの常識の範囲を軽く超えていて、
「いったい、なんなんだ?これは??」と、理解に苦しむ出来事ばかり、、、
淡々と語られる文章や、生存者の証言は、どんなホラー小説よりも背筋が寒くなり、
そして、自分が想像する惨劇よりも、きっと現実は更に悲惨だったのだろうと思うと、
先を読む気力が無くなるほどでした。
ある日、隣人が自分を殺しにくる恐怖、、、
いろんな「悪いこと」が積み重なって爆発した悲劇、、
そして、それをつくりだした一端が先進国の事情だったという現実、、、
映画『ホテル・ルワンダ』では、ラストはなんとなく希望をもって終わりますが、
やはり、今でもルワンダは苦しい状況にあるようです。
虐殺が行われていた期間とは、また違った恐怖がうずまいています。
読めば読むほどヘコみ、考えさせられる内容でしたが、
最後のルワンダの女学生の話は、本当に救われる思いがしました。
私たちはツチ族でもフツ族でもない、「ルワンダ人」である。
あの状況で、そう言えた彼女たちの勇気と気高さは何ものにも代え難く、
そうして命をおとしていったこの悲劇から、
私たちが学ばなければいけないことが、たくさんある気がしました。
読むのに勇気がいる本ですね。
でもそれを読んだジジョさんはエライ!
僕も読んでみようかなぁ、でもコワイなぁ。
by ken (2007-03-01 15:49)
kenさん
ありがとうございます☆
難解なアフリカの地名と人名と、複雑な国際情勢な内容で、
かなり読むのに苦労してしまいましたw
でも読んでよかったと思う本でした。こわいケド、、
by ジジョ (2007-03-02 05:37)
ルワンダの涙見ました、
by 華 (2009-12-18 11:01)