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ショートバス [映画:さ行]

「みんな誰かとつながってる あなたは1人じゃない」


人間だもの。
仕事してる時もあれば、食事してる時もあるし、
SEXしてるときもあるんです。

“自分を解放し”、“他人を受け入れる”コトがSEXなのだと
この映画は教えてくれます。

これぞ究極のコミュニケーション。

ゲイ、SM、数々のSEXシーン、、、など、
スキャンダラスな話題が先行してますが、
グロさも、エロさも無い。
ただ人間の愚かさや滑稽さに愛おしさを感じます。

オープニングや、時々でてくるN.Yのアニメーションのがかわいらしくて、
こんなに人間の業を見せられてるのに、どこかおとぎ話の様な雰囲気。

前作の『ヘドウィッグ・アンド・アングリーインチ』の痛さはそのままに、
さらに大きな愛がプラスされた印象です。

もちろん今作の音楽もイイ☆

群像劇なので、描ききれてない部分とか気になるところはあるけれど、
最後にほわっとした気持ちになれたので、すべてOKです。

そして何よりも、サロンのオーナーを演じたジャスティン・ボンドが最高!
あなたは本当にスバラシイ☆

http://shortbus.jp/


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スクリーミング・マスターピース [映画:さ行]

「ここには音楽の遺伝子が息づいている」



アイスランドのアーティストといえば、Bjork、Sigur Ros。
個人的には、mumとかJohann Johannsson、、

白夜のような音は、時間軸を飛び越えて
どこか違う世界へ連れていかれる感じがして好き。

でも、音楽大国といわれるアイスランドには、
他にもまだまだたくさんのアーティストが活動しているのだ!
と言わんばかりに、様々なジャンルのアーティストの映像が流れます。

彼らを紹介するプロモーションビデオのような映画。。。
と言ってしまえばそれまでですが、
あまりアイスランド国内を観る機会がないだけに、
氷に包まれた空撮、温泉につかる人々、街のライブハウス、などなど、
今まで観た事がなかった、アイスランドの風景に心奪われます。

内容的には、もっと突っ込んだものを期待していたので
もの足りない感じもしたけれど、
ざっくりと把握するのは丁度いい内容かも。

いろいろなアーティストがでてきたけれど、
どんなジャンルの音楽でも、なんとな〜く貫かれてる「アイスランドっぽさ」。
すごく不思議で面白い国だなぁ、、と再認識できるドキュメント映画でした。

http://www.screamingmasterpiece.jp/


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ゾディアック [映画:さ行]

「この暗号を解いてはいけない」



アメリカ史上初の劇場型連続殺人鬼“ゾディアック”。
実在する事件を元に、それに関わる男たちを描いた作品。

「未解決事件」「猟奇殺人」「事件に翻弄される人々」、、、
設定としては、なんとなく『ブラック・ダリア』に似てる気が。。
(原作読んだだけですが、、)

でも『ブラック・ダリア』が、架空の設定で事件を追うのに対して、
こちら『ゾディアック』は、忠実に時系列で事件を追っていきます。

1968年から70年代以降も続く捜査なだけに、映画も長い!
驚異の157分! でも、意外に飽きる事無く観れちゃったのが不思議。

なんか、この監督の作品は心をザワザワと「不安」にさせるのがウマイ。
しかも、「不安」なのにソレが心地よくかんじる、、っていうヘンな感覚。
この映画もそんなかんじでした。

犯人はだれか!?という“謎解き映画”というわけでもなく、
事件に翻弄されて変わっていく男たちを描いています。

天然な感じがよく似合うジェイク・ギレンホールや、
コロンボっぽい70年代風が似合ってたマーク・ラファロ、
マーク先生ですよね!?なアンソニー・エドワーズなど、
それぞれいい味だしてました。

特に、久々観たロバート・ダウニーJR.は、「セルフパロディか!?」と
観てるこちらがヒヤヒヤするような役で、ブラックジョークのよう、、、
でも、個人的には彼が一番印象的。 ちょっとイメージが変わりました。

実際に70年代にアメリカに行った事もないけれど、
全体から感じる、その時代の空気とか、
この事件に対する、監督の並々ならぬ思い、こだわりが、
映画のはしばしからヒシヒシと伝わります。

「すごくおもしろかった!」と思ったわけでも無いのに、
なんだかとっても魅力を感じる映画、、、不思議だわ。。


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300 <スリーハンドレッド> [映画:さ行]

「300人 vs 1,000,000人、真っ向勝負!」


フランク・ミラーのグラフィック・ノベルを元に映画化された作品。
『シン・シティ』の映像もすごかったけど、
今回のこの映画の映像も、不思議な感じでおもしろかった☆

強い男だけが生き残る、厳格な掟で作られたスパルタ。
王レオニダスとスパルタの戦士300人が、100万人のペルシャ軍と戦った
「テルモピュライの戦い」という史実を元にしたお話。

実写なのにCG処理された登場人物たちはホント劇画タッチ。
全体の色もセピア調で、スパルタ軍の赤いマントと飛び散る血の赤だけが
鮮やかに見える、なんだかこの世のものとは思えないような世界。

ファンタジー映画を観てるみたいな気分にもなりますが、
次々と登場する、怪しげな敵や荒廃したような風景、体一つで戦う姿は
「北斗の拳」を観ているようで、全体的には「マッチョ」な映画。

『服従はしない、退去はしない、降伏はしない。』

そのスパルタの掟にしたがって、ただひたすら戦う姿に男気を感じます。
戦闘マシーンの様な彼らでも、子供の死を悲しみ、妻を思い出す姿に
ちょっと人間性が表れてほっとしました。

でもCGに目を奪われて、最後まで観終わったあと
「ん?で、結局何がいいたかったんだろう?」と思ってしまいます。
彼らが戦って守りたかったものは「誰にも侵されない自由」?

スパルタ軍=自由な民主主義(善)
ペルシャ軍=独裁者による圧政(悪)
のような描き方で、アメリカ製作、、ということに、
ちょっとキナ臭い感じが残る映画でした。


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スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい [映画:さ行]

「ターゲットは1人—報酬100万ドル 殺るのは誰だ!?」


サブタイトルの「暗殺者がいっぱい」にB級感を感じつつ、、、
でも、観てみてビックリ☆ 本当に“暗殺者”がいっぱい!
まんますぎるタイトルに更に脱力しつつも、意外に楽しめる映画でした☆

この映画のキャッチコピーは

『パルプ・フィクション』『キル・ビル』『スナッチ』を超えた
新感覚のハイテンション・バイオレンス・ムービー誕生!

なのですが、どうも他の作品を引き合いに出して宣伝する映画で、
それを実際に超えた映画を見た事がない、、、と思うのですが、
まさに、この映画もそんな感じ。

最近、こういう映画が無かっただけに、ちょっと懐かしさすら感じつつ、、

でも、おもしろキャラが無駄にぞくぞくと出てくる感じとか、派手な撃ち合いとか、
このちょっと異質なハイテンションぶりは、なかなかでした☆

ストーリーは、ギャングのボスを裏切った男の殺す報奨金の100万ドルを巡って
プロの殺し屋たちが大争奪戦☆ 男を助けるFBIや、保護観察官も加わり、
さて、誰が100万ドルを手にするのか!?

、、、と、思いきや、話は意外な方向へ。。
登場人物の多さと話の複雑さで、何がなんだか分からなくなります。
個人的には、ベン・アフレックが主人公だと思って観ていたのに、
そうではなかった!!と分かった瞬間から、
誰を軸に観ればいいのか、まったく分からなくなりました、、、

でも、このあたりから、グッとテンションがあがってくるので、
もう後はノリで観る感じ。

ヤバそうな3兄弟の殺し屋と、謎のベストキット少年が個人的にはツボでした☆


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ザ・シューター/極大射程 [映画:さ行]

「合衆国 VS 孤高の狙撃手」


「このミステリーがすごい!」の海外作品部門(2000年)で
1位になったという小説『極大射程』の映画化。

『極大射程』って、なんだかタイトルだけみると香港映画のようですが、
マッチョな主人公が大活躍する、バリバリのハリウッド・アクション映画☆

2Km先の標的も打ち抜く元海兵隊のスゴ腕スナイパー。
国の為に戦った彼が、いつのまにか陰謀に巻き込まれ国に追われることに、、

主人公を演じるのはマーク・ウォールバーグ。
筋肉モリモリ、でもIQは高くて硬派な男にぴったり☆

自分の信念をもっていて、それはどんな事があっても貫く!
、、というのは、「ゴルゴ13」のようでもあり、

ラストは「必殺仕事人」のようでもあり、
なんだかこのヒーローは日本人にウケそうなかんじ。

肝心のミステリーの方は、ちょっとした味付け程度で、
基本的には、ドカン☆ドカン☆と爆発する中を、
主人公がどうやって切り抜けていくのか、、がメイン。

美人の未亡人や、ちょっと間抜けな相方、太っちょの悪いヤツ、、など、
脇役も分かりやすくて、普通に楽しめる映画。

でも、陰謀の部分は本当にありそうでちょっと怖いし、
なにげに批判的な映画だった気もします。

でも、何が一番心にのこったかというと、
スーパーで買ったもので傷を治したこと! サバイバル術、、為になるかも?


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サン・ジャックへの道 [映画:さ行]

「人生って捨てたもんじゃない。」



フランスからスペインへの1500Kmをひたすら歩く巡礼の旅。
目指すはキリスト教の聖地「サン・ジャック」!

しかも歩く期間は約2ヶ月! 映画でなくても何かが起こりそうなシチュエーション。。
もちろん、映画は期待通りの珍道中でした。

主人公は仲のものすごく悪い中年兄妹3人。
死んだ母の遺産相続の条件は「3人でサン・ジャックに巡礼の旅をする」こと。

遺産欲しさに渋々旅に参加する3人の他にも個性派揃いの旅仲間。
ツアーガイドを含めた9人が、すったもんだで旅を続けます。
はたして目的地まで無事にたどりつくことができるのか!?

もぉ、巡礼の旅自体が「修行」みたいなものなんですね。
大きなリュックから一つ一つ不必要なものを捨てていく様に、
旅する人も、プライドや偏見など、心の中のいらないもの一つ一つ捨てていきます。

人間が生きていく中で、本当に必要なものってそんなに多くはないのよね。
大切なものは持ってないのに、不必要なものはたくさん持ってたり。

何も無くなった時に残るのは、やっぱり愛だったり絆だったりするのだなぁ。。

とってもベタなテーマではありますが、素直に心に響きます。

山あり草原あり小さな町あり、、とストーリーが進む中で変わっていく景色が
とても美しくて、自分も10人目の旅仲間になったような気持ちになる映画でした。



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主人公は僕だった [映画:さ行]

「男は悩んでいた。自分だけに聴こえる、作家の声に。」



もう、主演のウィル・フェレルが「石原良純」にしか見えません☆

あの生真面目さ、あの赤いセーター、工事の人にキレる時。
どれをとっても「良純」的。
妙に愛着のわくキャラクターです☆

正直ウィルの顔はニガテな部類なのですが、
お話しが進むにつれて、かわいらしく見えてくるから不思議です。

国税庁に勤める堅物に突然聞こえてきた<女性の声>。
彼の人生のストーリーを描写する<女性の声>が語った、死の予言。
さぁ、どうする?、、、というお話。

現状維持の単調な毎日を過ごす主人公に、
突然「人生の期限」が突きつけられたことで、
彼の人生は、みるみる変わっていきます。

自分が死ぬと分かったら、、、どうする?

自分も、主人公の様に必死に生きようとするだろうな。
そして、悔いなく死にたいと思うだろうな、、

どんな人でも必ず訪れる、人生の終着点。
だからこそ、主人公にに共感し彼の選ぶ道を見届けたくなります。

今まで、なんとな〜く生かされていた彼の人生が、“自分の人生”に変わった時、
世の中がキラキラして、イキイキして、ワクワクしていく様子を観ていると、
「自分の人生の主人公は、自分なんだ!」と素直に思える。

ラストはちょっとぬるい感じがしたけれど、
ちょっと笑えて、真面目に「自分の生き方」について考えたくなるイイ映画。

そして、甘いクッキーと温かいミルクが食べたくなります♪
スイーツは、やっぱり心の栄養です☆


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スパイダーマン3 [映画:さ行]

「もう一人の敵、それは「自分」。」


相変わらず、つっこみどころ満載の楽しい映画☆

今回のテーマは「復讐」。

ピーター(スパーダーマン)は叔父を殺した犯人に、
ハリー(New・ゴブリン)は父を殺したスパイダーマンに、
エディ(ヴェノム)は逆恨みでスパイダーマンに、
それぞれが復讐心を燃やしてゆきます。

自分のダークサイドと向き合い、乗り越えていけるのか?

ストーリーの展開としては、今回は登場人物が多いからなのか、
なんだか、サクサクと問題が解決していってしまった印象、、

個人的には、もっとピーターにはうじうじ悩んでほしいのに。

いきなりで強引な執事の告白といい、ラストの許しといい、
「こらっ!」と言いたくなる部分はたくさんありますが、
なんだかスパイダーマンに関しては、それもOKな気分。

だって、やっぱりCGはすごい☆

ビルの間をすり抜けるスパーダーマンは見てて気持ちがいいし、
やっぱりコレがこの映画の醍醐味☆

そして今回は、サンドマンの砂の表現がすごかった。 サラサラ☆

もう、サム・ライミが撮ることは無いと思うけど、
個人的には、「美女」として登場する人がまったく「美女」じゃないとか、
偏った趣味がかいま見えるところが好きな映画でした。


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さくらん [映画:さ行]

「てめぇの人生、てめぇで咲かす」



蜷川実花の写真は好きだし、原作も読んでる。
土屋アンナはモデルとしてすごいとおもうし、
映画のスチールを観たときは「おぉ!カッコイイ☆」と素直に思った。

でも、スチールとムービーは違うのね、、、というのが観た感想。

期待しすぎたのかもしれない。
蜷川実花の色は、神経がぐるぐるするようで異空間な感じが好きなのに、
映画では、それが感じられなかった、、、すごく普通。

確かに色は沢山つかってるし、派手だけど、、、それだけ。
色は使えば使うほど、色を感じなくなるんだなぁ、、と実感しました。

とは言え、美術の一つ一つの柄や色はポップでかわいい☆

着物の衣装もすてき☆ スタイリングは杉山優子さんと伊賀大介さん。
2人とも有名ですが、今回のちょっとロックテイストな感じは、杉山さんぽくない。
伊賀さんのテイストなんでしょうか?

銀ラメのような刺繍に、ゼブラ柄。
ブルーグリーンの唐草や、赤の格子柄など、
花魁としてはチープな着物だったけど、色や柄の合わせ方がおもしろくて、
ずっと着物ばかり目で追っていました。

美術の小物や衣装、、、そんな細かいところが気になる映画。

ストーリーは、、、特に抑揚もなく終わったかんじ。。
「かっこいい女の生き様」みたいなものがまったく感じられず、、、
きよ葉のせつなさ、弱さ、強さが伝わってこなかった、、、

遊郭のお話なのに、全体的にガサツな印象。
「エロ」より「色気」を感じる映画であってほしかったな。。。


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