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ティンカー・ベル [映画:た行]

「小さな体に大きな秘密を抱えて、彼女は誕生した。」

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新年1本目はコレにしよう!と決めていた「ティンカー・ベル」☆
やっぱり観てよかったな〜。なんだか、幸せな気分♪

数年前に観た「フェアリーズ」の本。
そこに描かれたティンクと仲間たちのイラストに心臓わしづかみ!

あの世界観がすごく好きだったので、
映画がCGになってしまったことがすごく残念で、、
せめてアニメで、、と思っていたけど、
観てみたら、魔法の粉のキラキラとか、羽の透明感とか、
CGならでは!な美しさで、これもありかな。

ティンク自体も、幼い雰囲気で子供向け。
ほんとは、もっと頭も小さくてグラマーなんだけどな。。

とか、とか、、

いろいろと個人的な希望はあるけれど、
ストーリーもわかりやすくて、ティンクも他のキャラもかわいくて、
なにより、あっという間に終わる上映時間が素敵♪

春を届けたときの表現は、ちょっと鳥肌ものの感動です。


そして、何よりもディズニーがすごいのは、
時代を反映しつつ、変化しつづけているところ。
さらに、きちんとメッセージを伝えつつ、
それを大人も子供も楽しめるエンターテイメントにしているところ。

ただ王子をまっていたお姫様は昔の話。

『魔法にかけられて』では、お姫様は自分で選択して未来を切り開き、
さらに、今回の「ティンカー・ベル」では、
自分の才能に誇りをもち、オンリーワンになることが幸せと説きます。

大人には耳の痛いお話。。。
それを、ティンクに教えられるとは、、、


夢物語を語れなくなった、今の時代をちょっと悲しく思いつつ、、
それでも妖精たちが春を運んでくる事に希望を感じる。

早く春が来ないかな〜♪


【公式サイト】http://www.disney.co.jp/movies/tinkerbell/


☆初めて買った「フェアリーズ」はこれの英語版。挿絵が素敵♪

ディズニーフェアリーズ―プリラの夢の種

ディズニーフェアリーズ―プリラの夢の種

  • 作者: ゲイル・カーソン レビン
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 単行本


☆ティンクのフィギアが付いたトアレ♪カワイイ☆




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チェ39歳別れの手紙 [映画:た行]

「そして信念は死なない」

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『チェ28歳の革命』の第二部。

キューバ革命後のいろいろはすっ飛ばし、
ゲバラが政治を引退したところから始まります。

そして冒頭は、カストロに送られたゲバラの手紙、、
この内容も男としての威厳に満ちていてグッときますが、
チラシに掲載されていた父としてのゲバラの言葉にもグッときます。。


この手紙を読まねばならないとき、
お父さんはそばにいられないでしょう。
世界のどこかで誰かが不正な目にあっているとき、
いたみを感じることができるようになりなさい。
これが革命家において、最も美しい資質です。
子供たちよ、いつまでもお前たちに会いたいと思っている。
だが今は、大きなキスを送り、抱きしめよう。

(チェ・ゲバラ 1965年 子供たちへの最後の手紙)



第二部はゲバラの「失敗」と「影」。
ボリビアでのゲリラ活動から処刑に至までを描きます。

第一部の躍動感ある映像とは対照的に、
第二部は静かに、淡々と、、、

第二部はさらに地味な進行、、、ずっと山のゲリラ戦。
映画的な面白みや、盛り上がりまったく無いと言ってもいいほど、、

ボリビアでの戦いは、まさにキューバとは正反対。
協力の約束を反故にされ、農民の協力も得られず、
仲間の士気も下がり、ゲバラの体調も悪化していく、、、

ダークな映像と、その展開に重い空気が押し寄せます。。

つい先ほど第一部で、上りつめていくゲバラをみているだけに、
落ちていくゲバラを見るのは本当にツライ。。

彼の信念は正しかったのか?
思想ではなく革命という行為に固執してるだけじゃないのか?

そんな風にも思えてくる。

でも、人の本質が問われるのは成功の時ではなく、
窮地に追いやられた時、、、

ソダーバーグが本当に描きたかったゲバラは第二部の方なのかもしれない。
第一部はその序章にすぎない。

キューバでの地位を捨ててボリビアへ向かったゲバラ。
友も家族も置いてでも、進まずにはいられなかった道。

彼の武力という方法は共感できるものではないけれど、
そこには「想い」があった。

「想いがあるなら、行動を。」

主義も、人種も、性別も関係ない、
そんな普遍的なメッセージが聞こえてくる。

あの状況の中でも、想いを信じて前へ進む勇気。
それを持つ人がゲバラであり、それが彼の魅力なのかも。

私たちにも人それぞれ、想いがある。
ならば、それぞれの方法で行動を、声を上げることができるのだ。


この映画が公開されると聞いて「なぜ、今ゲバラなのか?」が
どうしても理解できなかったけれど、
なんとなくわかった気がする。


【公式サイト】http://che.gyao.jp/


☆第二部の参考本。

ゲバラ日記 (角川文庫)

ゲバラ日記 (角川文庫)

  • 作者: チェ ゲバラ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1999/02
  • メディア: 文庫



☆若き日のゲバラを描いたロードムービー。予習に♪

モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版 [DVD]

モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD



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チェ28歳の革命 [映画:た行]

「かつて、本気で世界を変えようとした男がいた。」

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あまりにも有名なチェ・ゲバラの一枚の写真。
アルベルト・コルダが撮影した「英雄的ゲリラ」は、
ジム・フィッツパトリックによってアイコン化され、
アンディ・ウォーホルがシルク転写した作品を作ったり、
反体制運動の象徴以外にも、多くの人の目に触れるようになる。

何をした人なのかを知らなくても、その写真に多くの人が魅了されたのは、
チェ・ゲバラ本人の魅力がその写真に凝縮されていたからかも、、、と
この映画を観て思った。


この映画は「チェ28歳の革命」「チェ39歳別れの手紙」の二部作。
第一部はゲバラがカストロと出会い、キューバ革命を成し遂げるまでの物語。

キューバ革命を時系列で追いかけつつ、
途中、革命後の国連総会で演説する様子を挟んだり、
ドキュメント風で、怒濤の様に場面が変わっていきます。

あくまでも「チェ・ゲバラ」という人間にフォーカスした構成なので、
当時の社会情勢、キューバ戦争が起こった背景、などは説明なし。
カストロでさえも脇役の様な扱い。

より深く理解したい場合は、事前に予習が必要かも。。

とはいえ、ゲバラがどんな人物だったのか、、は理解ができます。
むしろ、監督はそういった社会背景のフィルター無しに、
彼本人のみを描く事に徹したかったのかも。

きっと、スティーヴン・ソダーバーグ監督もゲバラのファンなんだろう。
「僕らが勝手な想像力ででっちあげたようなシーンはひとつもない。」
と言い切るほど、リサーチを重ねて事実のみで構成されてるらしい。

なので、映画的な盛り上がりに欠ける部分もあり、、、
それを良しとするかどうかは、好みのわかれるところかも。

私はもっと映画的な盛り上がりも欲しかったし、
キューバ戦争についての説明もあってほしかった、、とは思う。

でも、ベニチオ・デル・トロ演じるゲバラは本当に魅力的だし、
どんどん「革命指導者」となっていくゲバラの変化や、
革命が成功へ向かう過程は、驚きの連続で目が離せない。

‘自分がするべきこと’を見つけた青年が道を切り開く姿は
たくましく、力強く、光に満ちている。

公式サイトにあったように、第一部「チェ28歳の革命」は、
「成功」と「光」の物語。

一般的に知られる「英雄」としてのゲバラの他に
人として魅力にあふれるゲバラを堪能できます。

とはいえ、やはりゲバラは「戦士」。
必要とあれば武器をとり、裏切り者は処刑する、、、
それは彼の中の善悪、理想へ向かう道なのだけど、
女子の私から見れば、他に方法はないのか、、という思いもつきまとう。。

ただ、彼の願いも世界平和であることもよくわかる。
方法の善し悪しはあれど、どんな場面でも自分の信念を貫き通す、
真面目で一本気な強い意志は、見習うべきところでもあり、
監督が描きたかったのは、彼のこの部分なのかもしれない。

、、という感想をもちつつ第二部の「チェ39歳別れの手紙」へ。
第一部を見た方は、ぜひコチラも☆

長くなるので、第二部の感想はのちほど♪


【公式サイト】http://che.gyao.jp/


☆監督が参考にしたという本

革命戦争回顧録 (中公文庫)

革命戦争回顧録 (中公文庫)

  • 作者: チェ・ゲバラ
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 文庫



☆映画にも登場する妻の回顧録。女子的にはこちらの方が気になる、、

わが夫、チェ・ゲバラ 愛と革命の追憶

わが夫、チェ・ゲバラ 愛と革命の追憶

  • 作者: アレイダ・マルチ
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2008/05/07
  • メディア: 単行本


☆「英雄的ゲリラ」をモチーフにしたゲバラグッズ。いろいろ。




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誰も守ってくれない [映画:た行]

「あなただけは、信じたい」

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人が犯罪を犯したときに、その家族はいったいどうなるのか、、。
今まで知らなかった「容疑者家族」のその後を通して、
日本の今を浮き彫りにした作品。

先日観た「犯罪を犯した本人」のその後を描いた
『BOY A』にも通じるところがあるけれど、
犯罪を犯した者に対する、憎悪、興味、、あらゆる世間の感情が
犯罪者本人だけではなく、その家族にまで及んでいきます。

TVのニュースだけでなく、ネットや携帯が普及した現代、
真意のわからない情報が飛び交い、誹謗中傷が笑い話の様に語られ、
あらゆるメディアを通して無限に広がっていく中で、
その家族たちは何を思い、どう進んでいくのだろうか、、、。

映画は、容疑者の妹とそれを保護する一人の刑事を通して、
ストーリーが展開していきます。

突然「容疑者の妹」として世間にさらされ、
一夜にして友達も、学校も、両親さえも失っていく過程は、
小さな少女には荷が重すぎるほど残酷で胸がしめつけられます。

また、別の事件の「被害者家族」も登場し、
被害者側の苦悩も描かれていて、
容疑者、被害者、、どちらの苦悩も重く、切なく、
私たちが彼らに向ける、批判や同情は妥当なものなのだろうか、、、
と、いろいろな思いが巡ります。

映画のラストは希望がありますが、
現実に生きる私たちには、観た後もたくさんの課題を残します。

この作品は、第32回 モントリオール世界映画祭にて最優秀脚本賞を受賞したそう。
海外の人たちは、少年犯罪、ひきこもり、ネット社会、、といった
あまり知られていない日本の現状に衝撃をうけたようです。

監督は「踊る大捜査線」シリーズの脚本を手がけたという君塚良一さん。
警察への取材を長年やってきたからこそ描けた作品なんでしょう。

刑事役の佐藤浩市さん、容疑者の妹役の志田未来さんなど
役者さんの演技も自然で見応えがあります。

冒頭、幸せな時を過ごす事件前の映像が音楽だけで流れるのですが、
その音楽と映像の穏やかな空気感がとても美しく、
だからよけいに、その後の嵐のような日々が苦しく見えるのかも。

自分ならどうなるだろう、、、
そんなことを思い描かずにはいれなくなる作品でした。

【公式サイト】http://www.dare-mamo.jp/


☆主題歌を歌った天使の歌声「リベラ」の新しいアルバム。ほんと天使!

祈り~あなたがいるから

祈り~あなたがいるから

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
  • 発売日: 2008/12/10
  • メディア: CD


☆容疑者家族の苦悩を描いた小説。こちらも苦しいお話、、

手紙

手紙

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 単行本



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トロピック・サンダー/史上最低の作戦 [映画:た行]

「そこまで演るか!?」

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あんな映画やこんな映画、
あの俳優に、この俳優のパロディ?オマージュ?満載の
おバカ映画☆

映画好きが飲み屋でバカ話してたのが、
そのまま映画になっちゃった!、、みたいな(^-^;

主人公の3人は
☆世界的アクションスター、演技派・コメディへ転身…も迷走中のダグ。
☆1人6役の映画が大当たりの下ネタコメディアン俳優のジェフ。
☆オスカー5度受賞のカメレオン演技派俳優のカーク。

、、、って、元ネタはアレですよね〜w
と、設定から既にニンマリ。

戦争映画を撮っていたはずが、本当の戦場に巻き込まれ
撮影小道具でサバイバルしていくわけですが、、、

正直、物語はどうでも良くw
(それでもちゃんと最後のオチまでしっかり作ってあります☆)

冒頭の架空の映画の予告編から、これでもか!と作り込まれた
バカバカしいほどのパロディっぷりを堪能する映画☆

正直、ギャクは「The☆アメリカン!」で下品w
日本人の私には失笑wという感じでしたが、
この映画を製作したベン・スティラーは、
本当に映画が好きで、楽しいことが好きなんだろうな〜と、
なんだか「愛」に溢れていますw

ビックリするほど、ちょこちょこといろんな俳優が出演していて、
大物俳優のアノ方は、誰だか分からないくらいのメイクで熱演☆

出演者全員が、イキイキと楽しそうに演じてる姿に
観ているこちらも嬉しくなってきます。

みんな映画が好きなんだな〜。

大人がバカやってるのっていいな〜。


【公式サイト】http://www.shijosaitei.jp/


☆元ネタはこれ↓とか?

ランボー

ランボー

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD



ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合

ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • メディア: DVD



レインマン

レインマン

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD



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ダージリン急行 [映画:た行]

「あした、僕たちはどこにいるんだろう」

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ウェス・アンダーソン監督らしい、ゆるゆる映画。

父親の死後、疎遠になっていた3人の男兄弟がインドの旅に出ます☆

設定が「インド」ということが、この映画の大半を占めています。
派手な色彩、怪しげなオブジェ、おかしな人々、、、

ストーリーの方も、アンダーソンらしいトボけた会話と、
なんだそりゃ?な展開。

でも、すべてが「インドならありえるか、、」と思わせる、
この“インド力”のすばらしさ☆

タージマハールなんかの、観光インドとはまた違った雰囲気を楽しめるのもステキ。
どっぷりと、アンダーソンの謎の世界に浸れます。

人生は旅であり、止まったり進んだり。
その中で、いろんなことがあって、一緒に乗り合わせる人がいて、、
とにかく前へ進むのだ。何があっても☆


しかし、設定も映像もすごく好きなのに、
お話が今ひとつしまらなかったのが残念。。
同じ様な兄妹旅の『サン・ジャックへの道』の方がストーリー的には
分かりやすくて好きかも。


この映画、本編の前に3男の旅に出る前のエピソードがついているのですが、
これがすごくイイ☆ ナタリー・ポートマンがはまってます♪

この監督のセンスはすごく好き☆☆

ベタですが、本編にでてきたヴィトンの鞄は、やっぱりカワイイ!と思ってしまいました。
あーいう小道具にやられてしまうのよね、、、


http://microsites2.foxinternational.com/jp/darjeeling/





ライフ・アクアティック

ライフ・アクアティック

  • 出版社/メーカー: ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント
  • メディア: DVD



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トランスフォーマー [映画:た行]

「彼らの戦争ー選ばれたのは、地球。」


「大画面の劇場で観る」以外に、観る理由を見つけられないこの映画、、
想像以上に何のメッセージも無い、つっこみ所満載の楽しい映画でした☆

地位と名誉とお金と時間を使ってこういう映画を作ってしまうことに、
軽く驚きと感動を覚えます、、、 アメリカってすごいわ☆

昔の日本のロボットアニメが元ネタとあって、その雰囲気がすごく出ています。
途中でちょっとギャクが入ってみたり、ロボが人間ぽかったり、、、

特にラストの「小高い丘で夕日を見つめてたたずむ」っていうシーンは、
昔のアニメで観たような懐かしさがあって、ちょっとうれしくなりました。

ストーリーは、無いような物、、、というか、正直よく理解できなかったので、
ま、それはそれでいいとして、
観るべきところは「トランスフォーム」と「戦闘」シーン。

シャキーン!という音と、あっという間にトランスフォームする映像は
観ていて気持ちがいい☆

正直、何がなにやらわかりませんが、ああいうロボットを観るだけで、
なんだか子供の心がよみがえってきます。

戦闘シーンは、殴り合いで破壊しまくりで肉弾戦、、
早すぎて、何が起こっているのかまったくわからないまま終了します。

観終わった後、HPで適役のロボットが数体いた事を知りました、、、
こんなに居たんだ、、、まったく区別がつきませんでした。

やっぱりDVDで観る気にはまったくなりませんが、
夏の終わりの切ない気分を吹っ飛ばしてくれる映画でした。

しかし、あんなにもったいぶって「SF大作映画」みたいな宣伝しなければいいのに、、
これだけ予告と本編に差がある映画も珍しい。。。
真剣に作ったバカ映画ですよね?これ、、、


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ツォツィ [映画:た行]

「拳銃を持つその手で、小さな命を拾った」


南アフリカのスタッフによる、南アフリカの映像、、
アメリカなどの先進国を介して表現される「アフリカ」とは違う雰囲気が、
これがリアルなアフリカなのか、、と愕然とします。

高層ビルが建ち並ぶ近代的な町並みの先には、
水道すら通っていないスラム街。

高級住宅で暮らし、外車を乗り回す黒人もいれば、
土管を家にして雨風を凌ぐスラムの子供達もいる。。

主人公のツォツィは、スラム側の少年。

親の愛情を知らずに育ち、暴力でしかコミュニケーションを図れない。
裕福な黒人を狙って、その日の生活費を得る毎日。

赤ちゃんをきっかけに、心を取り戻していくシンプルなお話なのですが、
音楽、役者、映像と、とても力強い作品でした。

「太陽の光を感じていたいから生きるんだ」

「ただのガラスじゃないわ。光も色もあるのよ。見えない?」

“光”をキーワードにしたセリフが主人公に突き刺さり、
真っ黒な空から、少しずつ光が入ってくるようでした。

この映画は「R-15」指定を受けたことで賛否両論の様ですが、
問題視されているシーンは、わたしはさほど残虐には感じなかったです。

ただ、進んでみせるべきか、、と言われると疑問に思います。
日本の子供たちは、あまりにも自分の生活とかけ離れた
この主人公に共感できるんでしょうか??

コレをみるのであれば先に『明日、君がいない』を観た方がいいような気がします。
こちらも過激なシーンがあるので微妙ですが、、、
少なくとも教室の隣の席に座っている人の命の重みを感じられるんじゃないかしら、、


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となり町戦争 [映画:た行]

「今、一線を越える!」



TVを観なくなって、もぉずいぶん経つのでよく分からないのですが、
江口洋介さんは、最近ドラマなどにでてるんでしょうか?

映画でも久々に見かけした気がしますが、、、

私の最後の印象は90年代ぐらいのトレンディ(?)ドラマ。
そして、最近観たこの映画の彼は、その頃の印象とまったく変わらず。。
イイ意味でも、悪い意味でも、、、

「これは、今の時代の映画なんだろうか??」な印象が終始つきまとう映画でした。

おそらくテーマとしては、小説同様に、
自分の知らないところで静かに確実に戦争が行われる恐怖。
手を下していなくても、戦争に参加していることを知る驚き。
昨日までの友達が明日は敵にならざるを得ない不条理、、、
などだとは思うのですが、、、

ちょっとコミカルに進むストーリーに、その緊張感があまり伝わってきません。。

「見えない戦争」を映像で観たら、きっとホラー並に心理的に怖そうだ、、、
と思っていたので、ちょっと期待と違う出来にしょんぼりデス。。。

全体としては、2時間ドラマを観たような、ちょっとチープなイメージ。

TVドラマと映画の違いってなんなのかしら??
この映画は映画館のスクリーンで観ても、TVドラマにしか見えなかったわ。。。


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ドリームガールズ [映画:た行]

「夢は永遠に生き続ける」



これはアガる!
一緒に歌って♪踊りたい♪
座ってなんかいられるかっ!! な映画☆

作品の元がミュージカルなだけあって、
映画も途中でミュージカルになってビビりますが、
圧倒的な歌唱力なので「もっと観たい!聴きたい!」気分になります。

普通にセリフで言うと、くさいセリフも歌だからOK☆
喜びも、悲しみも、怒りも歌の表現力で、痛いほど伝わってきます。

お話は3人娘のボーカルグループのサクセスストーリー。

幼なじみの3人グループで、センターがビヨンセとくれば、
どーしてもデスチャを思い出さずにはいられません。

ビヨンセはステージ場面ではさすがのパフォーマンス力☆
デスチャのラストライブを彷彿させるようなテンションは観ててわくわく♪
途中「ビヨンセのPVか?」な展開にハラハラしますが、それも大目にみたくなります。

でも、ステージ場面以外でビヨンセを食うほどの存在感を放ってのが、
エフィ役のジェニファー・ハドソン☆
パワフルな歌と、キュートなキャラクターで助演女優賞も納得です。

この映画は、ショービズの「光と影」。
音楽が誰よりも好きなのに、不器用すぎたエフィと、
時代の波にうまくのれなかったエディ・マーフィ演じるジミーの
「影」側のキャラクターにすごく惹かれました。

ちょっと上映時間が長く感じはじめたころに、
ぐぐっ!と盛り返し、
ラストシーンは感動して、うるうるっ。
自立した女は、たくましくて、美しい☆

あーー、この映画ライブハウスでやればいいのに。


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