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アナと雪の女王(2D・字幕版) [映画:あ行]

凍った世界を救うのはーーー真実の愛。

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アンデルセンの童話「雪の女王」をベース、王家の姉妹の絆と
真実の愛を描いたディズニーミュージカル映画☆
アカデミー賞では、主題歌賞、長編アニメーション賞の2冠に輝き
全世界で大ヒット!日本での公開を楽しみにしてた作品です♪

個人的にはディズニー作品は『プリンセスと魔法のキス』みたいな
手描きのものが大好きなのですが、
今回は『塔の上のラプンツェル 』系のCGです。

今回は「氷の世界」ということで、氷の硬質感やキラキラ感などは
CGの方が表現的には合っている気がします。氷の世界、きれいでした☆

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キャラクターのデザインもラプンツェル系の瞳が大きい今どきな感じです。
私は昔のプリンセス達くらいの目の大きさの方がディズニーらしくて好きなのだけど、、

でも、髪型がふんわりまとめ髪だったり、三つ編みアレンジだったり、
こちらの今どき感は大歓迎☆
特に姉のエルサはメイクの色彩とのトータルバランスが本当に素敵でした。

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物語は妹のアナが姉のエルサを探す冒険をメインに、ディズニー!って感じの展開で
笑いも感動もあって安心して観ていられます。
最近のディズニープリンセスは自分で行動して葛藤して前へ進んでいきますね。
今回も姉の立場、妹の立場、それぞれの想いがキュンときます。

そして今回の一番はやっぱり歌!
特によく流れてる「Let It Go」は、本当にすばらしくて、
サビの部分は気づくと頭の中でループしている、、という。。



ただ、この歌の場面でエルサが「コレが私!」と自己肯定するあたりが
かなり唐突に感じるので、せっかくの歌のカタルシスが半減している印象。
愛に気づく事で力をコントロールできるようになったり、、というのも唐突に感じで、
物語的にには完璧!という感じではありませんでした。ちょっと残念。


今回、妹のアナを演じたのはクリステン・ベル
元気な妹キャラがぴったりでした!
ドラマ「ヴェロニカマーズ」の主人公だったクリステン♪
なんと、「ヴェロニカマーズ」が映画になって近日公開予定とか。
こちらもすっごい楽しみです☆

☆映画の冒頭に短編の『ミッキーのミニー救出大作戦』を観れます。
昔のアニメのミッキーとCGのミッキーがクロスして楽しい作品でした!
ちなみに、本編のエンドロールが終わった後にも、ちょこっとおまけがありますので、
ぜひ、最初から最後まで観る事をおすすめします♪

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【公式サイト】http://ugc.disney.co.jp/blog/movie/category/anayuki
原題:FROZEN
監督:クリス・バック 、ジェニファー・リー  製作総指揮:ジョン・ラセター
音楽:クリストフ・ベック
脚本:ジェニファー・リー
クリステン・ベル/イディナ・メンゼル/ジョナサン・グロフ/ジョシュ・ギャッド

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☆アート本

The Art of Frozen (Art of...)

The Art of Frozen (Art of...)

  • 作者: Charles Solomon
  • 出版社/メーカー: Chronicle Books
  • 発売日: 2013/12/03
  • メディア: ハードカバー


☆絵本

Frozen: A Sister More Like Me

Frozen: A Sister More Like Me

  • 作者: Disney Book Group
  • 出版社/メーカー: Disney Press
  • 発売日: 2013/10/01
  • メディア: ハードカバー


☆コスプレ




ゼロ・グラビティ(3D・字幕版) [映画:さ行]

宇宙の暗闇を生き抜け

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2012年あけましておめでとうございます。
近年なかなかブログの更新ままなりませんが、
思い立った時に細々と続けていこうと思いますので、
今年もよろしくお願い致します。

最近、なかなか劇場に行けないでいるのですが、
年始には、やっぱり映画を観たいな〜ということで、
劇場で観るべき映画!「ゼロ・グラビティ」をチョイス☆

本当はIMAXの3Dで観たかったけど、ここは普通の劇場の3Dで我慢…。
でも、十分に3Dで宇宙空間を堪能できました!
…と言うか
これ、逆にIMAXだったらもっと凄いの!?と
それはそれで、ちょっと恐い気も(いい意味で♪)
私には普通の劇場の3Dでも、ものすごい刺激的でした!

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物語はスペースシャトルのエンジニア2人が事故で宇宙空間に放り出されて
無事に帰還することができるのか!? というもの。

すっごいシンプル!

たった2人だけなので、複雑な人間相関図を理解する必要も無いし、
舞台はひたすら宇宙なので、がんばって物語を追わなくてもいいし、
ただひたすら主人公と一緒に宇宙を体験していく感覚。

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でも、これがものすごく苦しくて、恐くて、ドキドキで、
酸素が少なくなれば、観ている私も息がくるしくて、
無重力で回転すれば、私も目が回りそうで、
主人公が死を覚悟したときは、私も覚悟した気がするし、
主人公と一緒に帰還するために頑張った90分の上映時間、、、

見終わった後は、
酸素最高! 重力万歳!
生きてるって素晴らしい☆
って、すごく単純な事に感謝して感動。
こんなにも呼吸することが幸せだなんて、
自分の足で立てる事が、こんなに心強いなんて、、、。

主人公が最後につぶやいた「Thank you、、、」
ほんと心に染みます。

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すごくシンプルで、太いメッセージ性のある作品。
年始にこれを観れてよかったなー。

映像も物語も、とってもコントラストがきいてて
動と静、有と無、、と、ものすごいメリハリ。
劇的に美しい地球の姿に、一瞬心が救われたり、
宇宙空間だけあって、いろんなものが浮遊してるので、
ぜひ劇場で3Dで観てほしい作品☆
IMAXにも挑戦したいな〜。



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【公式サイト】http://wwws.warnerbros.co.jp/gravity/
原題:GRAVITY
監督:アルフォンソ・キュアロン  製作総指揮:クリス・デファリア、ニッキー・ペニー、スティーヴン・ジョーンズ
音楽:スティーヴン・プライス
脚本:アルフォンソ・キュアロン、ホナス・キュアロン
サンドラ・ブロック/ジョージ・クルーニ/エド・ハリス

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☆パンフ

【映画パンフレット】 『ゼロ・グラビティ』 出演:サンドラ・ブロック.ジョージ・クルーニー

【映画パンフレット】 『ゼロ・グラビティ』 出演:サンドラ・ブロック.ジョージ・クルーニー

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース
  • メディア: おもちゃ&ホビー



☆サントラ

ゼロ・グラビティ [Soundtrack]国内盤

ゼロ・グラビティ [Soundtrack]国内盤

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rambling RECORDS
  • 発売日: 2013/12/11
  • メディア: CD



【特別展 深海 —挑戦の歩みと驚異の生きものたち—】国立科学博物館 [アート]

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生きた姿を深海で初めて撮影に成功したことで話題のダイオウイカ
その効果もあって、深海がにわかに注目されています!

深海は、宇宙とともに「人類に残されたフロンティア」
と言われているそうで、まだまだ謎に満ちた世界です☆

今回は深海とは、どのようなものなのか?から
探索するための潜水技術の歩み、その研究結果や捕獲した生物の展示など、
とっても盛りだくさんな、お勉強できる内容になってました。

もちろん!ダイオウイカにも会えます☆

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私はやっぱり、深海の生物に興味津々でした。
すごい不思議な形。その形や色にも理由があったり、、と
その進化の仕方も面白いな〜。

深海生物にもいろいろ種類があるけれど、光る系はきれいですね〜。

私が気に入ったのは、透明のクラゲ系の生物が光ってる様子。
これ系の生物だけを集めたDVDが欲しいな〜。
ほんとうにキレイでした☆

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夏休みということもあって、平日の午後なのに結構混雑。
チケット購入に15分というアナウンス、、、土日はもっとすごそうですね。
中は意外と混んでる感じはしなかったけど、
チビッコが多いので、彼らの反応見てるのも楽しかったです☆

会場出ると、ドールのヨナナスの出店がありました!
一度食べたかったのよね〜、ヨナナス。おいしかったな〜^^

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【公式サイト】http://deep-sea.jp/
開催期間 2013年7月6日(土)—10月6日(日)
開場時間 午前9時~午後5時(金曜日は午後8時まで)
入場料 一般・大学生1,500円 小・中・高校生600円
会場 国立科学博物館 (東京・上野公園)

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☆ダイオウイカの本

ドキュメント 深海の超巨大イカを追え! (光文社新書)

ドキュメント 深海の超巨大イカを追え! (光文社新書)

  • 作者: NHKスペシャル深海プロジェクト取材班
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2013/07/06
  • メディア: 新書



☆ダイオウイカのDVD

NHKスペシャル 世界初撮影! 深海の超巨大イカ [Blu-ray]

NHKスペシャル 世界初撮影! 深海の超巨大イカ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
  • メディア: Blu-ray



☆クラゲのDVD

ジェリーフィッシュ [DVD]

ジェリーフィッシュ [DVD]

  • 出版社/メーカー: デラ
  • メディア: DVD



☆ヨナナス

ドール デザートメーカー ヨナナス901

ドール デザートメーカー ヨナナス901

  • 出版社/メーカー: ドール
  • メディア: ホーム&キッチン



選挙2 [映画:さ行]

山さん、怒りの再出馬。

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ナレーションもテロップも音楽も無いドキュメンタリー映画。
「観察映画」というスタイルを貫く想田和弘監督。

いい大人なのに、選挙に興味が持てなかった私の意識を変えてくれた
想田監督の「選挙」は、面白くって衝撃的な作品でした☆

今回の「選挙2」は、その第2弾。
前回は自民党の推薦を受け、圧倒的な組織力で当選した山内和彦さん。(通称:山さん)
今回は、東日本大震災直後の2011年4月に行われた統一地方選挙に
完全無所属で「脱原発」を掲げて出馬する姿を追っています☆

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何より、今回も山さんが素晴らしいです!
前回も彼の人としての面白さが垣間みれる瞬間はあったけど、
それよりも、その個性が殺されていく様が秀逸だったけど、
今回は、山さんの個性爆発☆
前回、いい味だしてた奥様は今回も要所要所で鋭い事言ってたり、
お二人の子ども、ゆうくんの一挙一動も映画の中で良いアクセントになってました。

山さんは、つっこみどころ満載だし
ポリシーがありそうで無さそうで。完全ミーハーだし(笑
彼の行動は滑稽ではあるし、映画的には笑ってしまうのだけど、
やっぱり冷静に考えて、どんなスタイルでも「行動したこと」は素晴らしく、
何もしていない私は彼を笑う資格なんて、これっぽっちも無いわけで、
やっぱり私にとっては、山さんはヒーローなのです。

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映画には、当時の空気感がありありと写っていました。
正直、当時は目の前のことに必死すぎて世の中を見る余裕もなく、
自分自身も冷静さを失っていたと思うのだけれど、、
いま、あらためて当時の様子をこうやって客観的に見ていると、
すごく、いろいろと見えてくるものもあり、
それを感じられただけでも、この映画を観た価値はありました☆

そして、やっぱりあのラストショットは凄く重くって、
あの通りすぎてる人は私自身でもあって、
地震の直後でコレ、、という衝撃。

唯一行った演説で山さんは「選挙に行って下さい」と訴えます。
まずは、それ。ですよね。

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今年は、犬式 a.k.a.Dogggystyleのvoだった三宅洋平くんが立候補して
かなり話題になっているし、若い世代も盛り上がっている気がします☆

私は明日、期日前投票行ってこよう^^

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【公式サイト】http://senkyo2.com/
せんきょ2
監督:想田和弘

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☆前作、必見!

選挙 [DVD]

選挙 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • メディア: DVD



☆山さんの著書

自民党で選挙と議員をやりました (角川SSC新書)

自民党で選挙と議員をやりました (角川SSC新書)

  • 作者: 山内 和彦
  • 出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 新書



☆想田監督の著書

なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか (講談社現代新書)

なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか (講談社現代新書)

  • 作者: 想田 和弘
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/07/15
  • メディア: 新書



マイケル・ジャクソン ザ・イモータル ワールドツアー [舞台]

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シルク・ドゥ・ソレイユがマイケル・ジャクソンに捧げた、
夢のトリビュート・ショー!

大好きなシルクと大好きなマイケル☆
横浜公演を見てきました。

全編通して流れるマイケルの楽曲。
その世界観をシルク独特の表現でひとつずつ作り上げいます。

マイケルの楽曲は、こうしてあらためて聞くと本当にすごいですね☆
ポップな曲も、メロディアスな曲も曲自体の完成度が高くて、
アレンジされたりもしてるので、曲を聴くだけでも楽しい♪

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今回のシルクはライブ感たっぷりの構成で、
ダンスやミュージシャンのパフォーマンスが多かった気がします。

サーカス的要素とライブ的要素。
マイケルのコンサートは、まさにそんな感じだったので、
シルクの公演でもありながら、あたらしいマイケルのコンサートを
見ているような気分にもなりました☆

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とっても楽しめたのですが。
でも、でも、、、やっぱりこういう公演って難しいのかな。。

シルクもマイケルも、「オリジナル」感のとってもある表現者なので、
その2つが融合するのは、結果的に両方の個性を消してる感じがしました。

どちらも好きな私としては、
やっぱりシルク独特のパフォーマンスや世界観をもっと見たかったし、
マイケルのキレのあるダンスと音楽をもっと堪能したかった☆

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そして、マイケルという「スーパースター」のすごさ☆
というのも、しみじみと感じました。

途中、ときどき映像でマイケルの姿がでてくるんですが、
それだけで、まわりのパフォーマーの存在感がかすんでしまうという。。
ただ、そこに立っているだけでパフォーマンスが成り立つのは
やっぱりスターだからこそなんですね。

そして、マイケルの最後のツアーで踊るはずだったダンサー達が、
なぜ選ばれたのかが、今回のシルクの公演みてはっきりわかったりもしました。

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とはいえ、今回のパフォーマーも本当にすばらしかったです☆
大好きなダンサーの辻本さん。
男性日本人ダンサーとして初めて出演で、あの配役は本当に快挙ですね〜

片足のダンサーjean sokも素晴らしかった♪
彼が踊るだけで、本当にパワーをもらえます☆

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そして、なにより今回私が見たかった人。
チェリストのtina guo。彼女は思った以上にすばらしかった!

彼女のパフォーマンスを生で見れただけでも、
今回見に行った甲斐がありました!
日本公演の後半は日本人のチェリストに交代する時もあるみたいなので
見れる機会がある方は是非、彼女のパフォーマンスを見てほしいな〜。

そして、また次回シルクの新しい公演が日本であったら、
絶対見に行こうと思います☆ やっぱりシルク大好き♪

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【公式サイト】http://mj-t.jp/
Michael Jackson The Immortal world tour

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☆オフォシャルCD

イモータル

イモータル

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2013/04/03
  • メディア: CD



藁の盾 [映画:わ行]

日本全国民が、敵になる

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久々に邦画です☆
大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也などメジャーな役者さん勢揃い。
監督は「十三人の刺客」などの三池崇史。
個人的には作品によっては好き嫌いが別れることの多い監督ですけど、
毎度期待してしまう監督の1人です。

原作は木内一裕の同名小説。
マンガ『BE-BOP-HIGHSCHOOL』の方なんですね!

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物語は孫娘を殺害された政財界の大物が
「この男を殺してください。清丸国秀。御礼として10億円お支払いします」
という新聞広告を掲載した事で、賞金を得ようとする人たちと
清丸を移送する警察との攻防を描いていきます。

反省の色の無い犯罪者を命がけで守る意味があるのか、、、
揺れるSP達の心と、裏切り者はだれ?というサスペンス、
賞金獲得の人々とのアクションなど、盛りだくさんの内容です☆

広告が掲載されてから、清丸を保護して移送が始まるところまでの展開は
とってもテンポよくてドキドキ。爆発とかとっても派手。

いろんな人がつぎつぎと賞金欲しさに襲ってくる感じもゾンビ的でよかったし、
SPや刑事たちも本心が分かりかねる感じがハラハラしました。

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、、、が。
後半から、急に物語が失速してくのが残念。。
ちょっとしたボンミスで人が死んで行ったりするのも、
詰めが甘い感じがして、緊張感が無くなってしまった感じです。

物語の設定はすごく面白そうだったのにな〜。

大沢さん演じるSPの心の動きも大事なポイントだったと思うのですが、
なぜ最後にあの決断をしたのか、、など、結局彼の心のうちがイマイチわからず。。
なんとなく誰にも共感できないまま終わってしまった感じ。残念。

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犯罪者は小児性愛者として藤原さんが演じていたのですが、
どうしても彼は小児性愛者っぽくなかったな。。。
もっと低体温な感じのは虫類っぽい人の方がよかった気がします。

あと。警察官を演じていた岸谷五朗さんは
だんだん柳葉敏郎化してますね! 室井さんみたいな。
そのうち物まねする人がでてきそう☆

そんな中で、若手警察官を演じた永山絢斗さんが今回はよかったです!

全体的に、ちょっとずつ惜しいかんじの映画。
特に前半良さそうだっただけに、残念だったな〜。

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【公式サイト】http://wwws.warnerbros.co.jp/waranotate/
わらのたて
監督:三池崇史 音楽:遠藤浩二
脚本:林民夫 原作:木内一裕
大沢たかお/松嶋菜々子/岸谷五朗/伊武雅刀/永山絢斗/藤原竜也/余貴美子/山崎努

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☆原作

藁の楯

藁の楯

  • 作者: 木内 一裕
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/10
  • メディア: 単行本



ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日【IMAX3D字幕版】 [映画:ら行]

命を奪うのか、希望を与えるのか。

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アカデミー賞11部門ノミネートと話題性も抜群の本作☆
せっかく「映像美」ということなのでIMAX 3Dで鑑賞してきました。

映像がすごい!という噂以外、前情報無し。
予告編も全然観てないし、
お話も「トラと少年が漂流する」くらいしか知らない…
という状態で観たので、少年が漂流する過程で成長しつつ、
トラと心を通わせて行くハートフルな物語♪
と、勝手に想像してたのですが、
全然、そんな単純な話じゃなかった!!

最後の展開に驚き、あとでじわじわと効いてきます。
人ぞれぞれ、いろいろな解釈ができそうな作品です☆

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舞台はインド。動物園を営む家族の末っ子パイの物語です。
冒頭、動物園の動物が次々と映し出されて、これがホント素敵!
個人的にはこの部分だけでも100点☆

前半はパイのインド時代のいろいろな話が続き、
ちょっと長くて退屈しちゃんうんですが、
ここでも、やっぱり映像はきれい♪インドの熱気が伝わる感じです。

退屈に思う前半ですが、後で考えてみるとココで語られた宗教観や
お父さんの発言とか、トラとパイのエピソードとか、
すごく大事な部分だった気がします。

でも、もうちょっと短くてもよかったなーー。

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パイ家族は動物達をつれて日本の貨物船でカナダを目指すのですが、
ここで嵐にあい、パイと数匹の動物だけがボードで投げ出されます。
この嵐のシーンからは怒濤の展開☆
みんなが期待していた、幻想的なシーンや息をのむシーンの連続です。

全然予告も観てなかったので、全ての場面が「うわ〜☆」という感じでした。
さすがIMAXな迫力と美しさ。

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でも。私は正直ラストの展開を観るまでは
嵐の部分以降は楽しめなかったんですよね、、、

嵐の場面は、やっぱり津波を想像してしまって、
両親を助けられなかったパイの叫びや波にのまれる苦しさが
理解できすぎてしまって、ほんとにしんどかった、、、

自分の中でフィクションでは無くなった時点で、
その後の映像美も、素晴らしいのだけど心の底から楽しめ無かったです。

以前は、こういうシーンがあると事前に注意的なものがあったりしたのに、、
と、世の中的には津波が過去の物になってしまったんだな、、
という悲しさや憤りみたいなものも感じたりしました。

津波にトラウマのある人は見ない方がいいよ!と思っていたのですが、
ラストの展開を観て、その考えは吹っ飛びました!
逆に、そういう人こそ観るべき☆

※以下、少しネタバレぎみかも、、 まだ映画をご覧になってない方はご注意ください

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きっとこの映画は、観る人によっていろんな解釈があると思います。
結局、何が言いたかった映画なのか、、
制作者や原作者の思う「正解」はあるのだと思いますが、
私はこれは人生で傷ついた人が前へ進むための一つの方法と感じました。

パイが体験したものは、壮絶なものでした。
自分1人では抱えきれない「現実」は「幻想」にしてしまっても良いときもある。
それが、前に進む為になるのなら。

「現実」と向き合う事はとても大切だけど、 時には逃げてもいいんだと思います。

きっと、今の日本には毎晩黒い波の夢を見る人もいるでしょう。
あの日助けられなかったあの人を思って後悔してる人もいるでしょう。
生き残った自分に罪悪感をもち、苦しんでいる人もいるでしょう。

他にもいろいろな辛い現実に向き合っている全てのひとにとって
救いになるような映画だと思いました。

パイの漂流生活は、人生の中でおこる事の象徴のようでした。

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映画の中でパイの話を聞いたライターは
ベンガルトラ=パイ
と解釈してましたが、じゃあパイ自身はナニ?

私はパイはパイ自身で、トラはパイの中にある獰猛な部分の象徴と思いました。

自分の意志ではコントロールできなかった
自分の中の獰猛な部分と漂流のあいだ向き合っていたのかも。

でも、その部分をコントロールできるわけもなく、
寄り添っていけるわけでもなく、、、
きっと「そこにトラがいる」ということを認識していることが大切で、
前半でお父さんが言っていた
「トラの瞳の中に自分の心をみただけ」という言葉が
今更ながら思い出されます。

最後にパイは「人生とは手放すこと」というような事を言いますが、
これ。ここ数年の自分の中のテーマと同じだったので、
また更に感慨深かったです。

ラストを知った今。
もう一度観たら、また見方が変わりそうな気がします。


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【公式サイト】http://www.foxmovies.jp/lifeofpi/
原題: LIFE OF PI
監督:アン・リー 原作:ヤン・マーテル 音楽:マイケル・ダナ
脚本:デヴィッド・マギー、ディーン・ジョーガリス
スラージ・シャルマ/イルファン・カーン/アディル・フセイン/レイフ・スポール/ジェラール・ドパルデュー

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☆原作 イラストが可愛いです

パイの物語

パイの物語

  • 作者: ヤン マーテル
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 単行本



プリンセス・カイウラニ [映画:は行]

ハワイ王朝最後のプリンセス
母国への想いと命をかけた恋ーいま明かされる真実の物語


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ハワイといえばカメハメハ大王が有名ですが、
彼のずっと後、カラカウア王の時代はハワイ王朝にとって
激動の時代でした。

そんな時代の出来事をハワイ王朝最後の王女カイウラニの
生涯を通して描いて行く伝記ドラマです。

映画の出来としてはイマイチな部分も多いのですけど、
ハワイの当時の文化がかいま見れたり、
ハワイ好きにはいろいろと興味深い作品でした☆

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外国と正式な外交関係を持つ、
立派な立憲君主国家だったハワイ王国。
それが崩れ始めたのは、白人系移民の富裕層のクーデターでした。

カウラニは危険を回避するためにイギリスに留学。
物語はイギリスでのカウラニの恋とハワイ王国の崩壊までを
平行して描いて行きます。

基本的にカイウラニの生活がメインなのでハワイよりは
イギリスでの物語が多いのですけど、
前半はハワイのイオラニ宮殿での様子も描かれていたり、
イギリスの田舎の風景もまたシックで素敵で、
風景や衣装やインテリアなど、当時のそれぞれの国の文化が楽しめました☆

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カイウラニはハワイの土地を狙うアメリカ人の策略と戦ったのですが、
個人的はこのカイウラニの行動に感銘を受けました。

野蛮な人種と言われ、見下されていたポリネシアの人々のイメージを変えたのは
イギリスに留学し、他国の文化も学んだカイウラニでした。

当時女王だったリリウオカラニもカイウラニもハワイを思う気持ちは同じですが、
ポリネシア側の立場からしか発言しないリリウオカラニは白人から反感を買い、
白人側にも理解できるように自国文化の大切さを説いたカイウラニの発言は
人の心を動かしました。

元々「王」の居ないアメリカ人には王の存在価値は理解できないだろうな、、、

価値観の違う物同士が理解しあうには、自分の価値観を主張するだけではダメで
相手にも理解してもらえるように説明することが大切なのだと、しみじみ感じました。

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カイウラニの思いも虚しく、結果的にはハワイはアメリカに併合されてしまいます。
これは戦争の影響で太平洋防備を必要としたアメリカの都合でした、、

アメリカは、これに関して策謀があったことを公式に認めて
クリントン大統領が正式に謝罪をしていますが、
もし、ハワイがあのまま王朝として存在していたら、、どうなっていたのでしょうね。

今はアメリカの中のハワイとして、独特の文化を守っているハワイ。
世界中に愛されているこの島の文化と歴史をもっと知りたくなる映画でした☆

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【公式サイト】http://www.princess-eiga.com/
原題:PRINCESS KA'IULANI
監督:マーク・フォービー 音楽:スティーヴン・ウォーベック
脚本:マーク・フォービー
クオリアンカ・キルヒャー/バリー・ペッパー/ウィル・パットン/ショーン・エヴァンス/ジミー・ユール

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☆サントラ

Princess Ka'iulani Ost

Princess Ka'iulani Ost

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pid
  • 発売日: 2011/12/06
  • メディア: CD


☆カイウラニの伝記

白い孔雀―ハワイ王朝最後の希望の星プリンセス・カイウラニ物語

白い孔雀―ハワイ王朝最後の希望の星プリンセス・カイウラニ物語

  • 作者: よしだ みどり
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2002/03
  • メディア: 単行本


☆ハワイの歴史

ハワイの歴史と文化―悲劇と誇りのモザイクの中で (中公新書)

ハワイの歴史と文化―悲劇と誇りのモザイクの中で (中公新書)

  • 作者: 矢口 祐人
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2002/06
  • メディア: 新書



ソウル・サーファー [映画:さ行]

あきらめないー

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ハワイに住むサーフィンを愛する少女ベサニーが
片腕を失っても再びサーフィンに挑戦する姿を描くお話。
実話なんですって☆

とっても前向きな少女と、あたたかい家族たち、
幼なじみの友達たちと、愛たっぷり☆な映画でした。

誰かが頑張ってる姿は美しいですね♪
スポーツのさわやかな感動と美しいハワイの景色。
ディズニー印だけあって、安心して見れる良作です☆

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主人公を演じたアナソフィア・ロブ(左)とベサニー・ハミルトン本人(右)

自分が人生をかけるほど大切にしているものを失うのは
ほんとうにつらいですね、、
映画ではベサニーが片腕を失った事で、彼女自身だけでなく、
その家族達も大きな何かを失って傷つくのが印象的でした。

退院したベサニーを家に迎えた両親のとまどい、、
これからを心配するお父さんにお母さんがこう言います。

長男が生まれた時、どーしたらいいのか何も分からなかった。
あの時と同じよ。日々を積み重ねていくの。


そうそう。
初めてぶち当たった壁に人は右往左往するけれど、、
明けない夜は無いと信じて、、明るい未来を信じる気持ちが大切ですよね。

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ベサニーは本当に強くてがんばり屋さんなのだけど、
それでも心がくじける時があって、
それを支えたのが信仰心であったり、ボランティア活動だったりするのは、
すごくアメリカ的ですね〜。なかなか日本では無い感覚。

ベサニーが訪れるタイの様子は、日本のそれにも近くて、、
あのときのことを思い出したり、これからのことを考えたり、、
きっと、これぐらいのベタな頑張る映画って今必要なのかも!

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悲劇に教われたヒロインが頑張る映画なのだけど、
説教くさいわけでもなく、さわやかで素直に感動できる映画でした☆

そして、映画にでてきた愛犬ジンジャー。
めちゃくちゃかわいかった!!!
あーーー。あんな犬が飼いたいよぉ。


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【公式サイト】http://disney-studio.jp/movies/soulsurfer/
原題:SOUL SURFER
監督:ショーン・マクナマラ 音楽:マルコ・ベルトラミ
原作:ベサニー・ハミルトン 、シェリル・バーク 、リック・バンシュー
製作総指揮:デヴィッド・タイス 、ドミニク・イアーノ
脚本:ショーン・マクナマラ、デボラ・シュワルツ、ダグラス・シュワルツ、マイケル・バーク
アナソフィア・ロブ/ヘレン・ハント/デニス・クエイド/ロレイン・ニコルソン/キャリー・アンダーウッド

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☆原作は本人の自伝です

ソウル・サーファー―サメに片腕を奪われた13歳 (ヴィレッジブックス)

ソウル・サーファー―サメに片腕を奪われた13歳 (ヴィレッジブックス)

  • 作者: ベサニー ハミルトン
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 文庫



☆サントラ♪
ところどころハワイ語の歌が使われてたけど収録されてるのかな?


Soul Surfer: Music From the Motion Picture

Soul Surfer: Music From the Motion Picture

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino Mod Afw
  • 発売日: 2011/04/05
  • メディア: CD


☆パンフレット




ミレニアム1ドラゴン・タトゥーの女/2火と戯れる女/3眠れる女と狂卓の騎士 [本]

スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンによる推理小説三部作。
デヴィッド・フィンチャー監督、ダニエル・クレイグ主演で
ハリウッド版で映画化されたことでも話題になった作品です☆

スウェーデン版の映画が公開された時は、ふ〜ん。。
っていう感じだったのだけど、ダニエル好きとしてはハリウッド版は見たい☆
ということで、公開までまだ日にちがあったので原作を読んでみる事に。。

そしたら、完全に原作にハマりました☆

映画公開時に一作目は読み終えていたのだけれど、
映像見ちゃうと影響されそうで、映画未見のまま3作目まで
一気に読む事に。ひさびさの推理小説。おもしろかったです。

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何より未知の国スウェーデンに興味しんしんになりました!

章の合間に、参考資料的にこんな記述が挿入されています。

スウェーデンでは女性の18%が男に脅迫された経験を持つ。

スウェーデンでは女性の13%が、性的パートナー以外の人物から
深刻な性的暴行を受けた経験を有する。


スウェーデンでは性的暴行を受けた女性のうち92%が
警察に被害届を出していない。



え!?そうなの?

そういうデータを背景に読んでいくと、
なるほど、、という感じで更におもしろいです。

この小説は殺人事件とか国の陰謀とかスパイとか、
そういうものを題材にしながら、
女性への暴力や性差別のような、
どこの国にもある問題と戦う女性の話なんですね。

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三部作を通して活躍するのはリズベットという女性。
彼女が本当に魅力的で。
社会から様々な圧力を受けつつも、それと常に戦う姿は
本当に応援したくなります。

映画のリズベットは、そんな感じかな〜。
映画を見るのも楽しみです。

原作者は残念ながら既に亡くなっていて、
完成している作品は、この三部作だけとか、、

本当は第5部まで構想があったと言われてるので、
続きが読めないのは、本当に残念です。。

まだまだ続きが読みたかったな〜☆



★原作本

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上

  • 作者: スティーグ・ラーソン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2008/12/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




ミレニアム2 上 火と戯れる女

ミレニアム2 上 火と戯れる女

  • 作者: スティーグ・ラーソン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2009/04/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上

  • 作者: スティーグ・ラーソン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2009/07/09
  • メディア: ペーパーバック



★スウェーデンといえば

IKEA Perfect Book(イケアパーフェクトブック) (NEKO MOOK 1626)

IKEA Perfect Book(イケアパーフェクトブック) (NEKO MOOK 1626)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング
  • 発売日: 2011/04/28
  • メディア: 大型本




GOLD

GOLD

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: POLAR
  • 発売日: 1993/09/21
  • メディア: CD




ライフ+5

ライフ+5

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: CD



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