【都路華香 展】東京国立近代美術館 [アート]
「つじ かこう」と読むそうです。
全然知らない、この人、、、、
資料によると、京都を代表する作家の一人でありながら、
知名度は極端に低いらしく、
伊藤若沖のように、海外での評価が高いらいし。
本格的な展示も昭和7年以来! 、、ってずいぶんだなぁ。。
存命中は「とぼけた様な絵」と評されていたようですが、
どれどれ、、、と見てみると、
あぁ、ホント☆ なんだかホッとする可愛らしい絵が多い。
画風もコロコロ変わり、「コレが同一人物?」と思うほどですが、
どれもこれも、目線やタッチはソフトで暖か。
なんだか、この人、穏やかなイイ人だったんだろうなぁ、、と思ってしまいます。
個人的には、「松の月」という墨絵(?)の作品が美しくて見とれてしまった☆
松の枝の向こうに見える白く光る月。。。
すごく日本人的な美の感覚。 美しい☆
【柳宗理〜生活のなかのデザイン】東京国立近代美術館 [アート]
柳宗理はインダストリアル・デザインの先駆者。
彼の信念にあるのは“用の美”。
お皿だって、椅子だって、使ってナンボ☆
生活の中にとけ込む、生きたデザインはホントにすばらしい。
更に彼のすごいところは“使いやすい”コト。
見て美しいけど、使いずらいモノが多い中、
彼のデザインは“美”と“用”を兼ね備えてる貴重な存在。
今回の展示は、現在でも手に入る食器などの他にも、
レコードプレイヤーやミシンといった、昔の工業製品も展示されていました。
今見ても、古い感じがまたステキなんだけど、
当時も、相当モダンだったんでしょうねぇ。。
でも、やっぱり私は食器とかお鍋とかの台所用品が好き☆
あぁー、もっと台所系の商品出してくれないかなぁ。。
HOKUSAI〜北斎の宇宙〜@日本橋HD DVDプラネタリウム [アート]
東京・日本橋の三井第3別館跡地に出現したプラネタリウム。
あの「メガスターⅡ」の星空を体験できます。
期間限定で、投影される映像も変わっていくようですが、
第1回目は宮本亜門演出の「HOKUSAI〜北斎の宇宙〜」。
正直これは、、、ちょっと期待はずれでした。。
「メガスターⅡ」で一度観てみたかったことや、
「北斎」と「宇宙」という魅力的な言葉で、過度に期待しすぎたせいもあるカモ。。
プラネタリウムの映像としては、確かに素晴らしく、
途中、ワープする場面や、星空が動くところなどは、
「座席がうごいてる!?」と錯覚するほどの臨場感もありました。
でも、それも少しだけ。。
肝心の北斎の部分は、チープなストーリーと、チープな演出。。
宮本亜門の舞台を知らないのですが、これぐらいしか出来ない人なんでしょうか?
せっかく「北斎」をテーマにしているのに、その意味がまったくナシ☆
緒方拳を使う必要も、まったくナシ☆
もっと北斎の絵の中に潜む、深い視点を解明してくれる内容を期待していたので、
かる〜い内容にがっかりしてしまいました。
帰りに半券をわたすともれなく別プログラムの「星空の贈り物」が無料で観れる
招待券と交換してくれます。
こちらは大平氏が監修していて、南極のオーロラを観れるらしいので、こっちの方がイイかも。
プラネタリウムは星空を見るモノ、、、と再認識させられました。。
ちなみに、会場は天井が低く、前の方の座席(A〜E列ぐらい)は見づらいと思います。
わたしはB列でしたが、とっても見づらかったです。
早めに行って、イイ席を確保したほうがイイかも☆
いのちを守るデザイン展@三軒茶屋キャロットタワー [アート]
「いのちを守るデザイン」 —それは、私たちの“未来”そのものなのです。
「非常口」のサインや製品の取り扱い方を表すピクトグラム。
そのようなデザインが、どのように考えられ、
私たちの生活にどんな影響を与えているかを分かりやすく説明する展覧会。
私たちが普段よく目にしているにも関わらず、
あまり気にすることの無いピクトグラム。
私もいくつか作ったことがありますが、
「簡潔で識別しやすく」かつ「全ての人が理解できる」デザインは難しいもの。
「デザイン」と一言でいっても、いろいろ種類はありますが、
やっぱり根本の精神は「誰にでも分かるように伝える」こと。
かっこよさや奇抜さだけがもてはやされがちなデザインですが、
そんな大切なココロを思い出させてくれる、いい内容でした。
http://www.designtoprotectlife.jp/
ビル・ヴィオラ「はつゆめ」@森美術館 [アート]
ヴィデオ・アートの第一人者、ビル・ヴィオラのアジア初回顧展。
ながっ! とにかく、一つの作品の尺が長い!
数秒間の映像を、数十分にも引き延ばしてるので、
ゆ〜くり、ゆ〜くり時間が流れている。
年末の慌ただしい中の鑑賞だったので、
世の中の流れとは間逆を行くような時間の感覚。
作品数はそんなに多くなく、
森美術館に行くと、いつもどっつり疲れる私にとっては
丁度いい展示数。
作品はさすがに力強くて、目の前にいると飲み込まれていくよう。。。
しかし、、、しかし、、、長い。。。
こんなにも長く感じてしまったのは、自分の中の時間軸が
相当スピードアップされてるからなんだろうな、、、と少し反省。
いつもなら、作品の中にぽーんと入っていって、
その時間を楽しめてたハズなのに、、、余裕がないんだろうな、、自分に。
作品としては、十分に楽しむことはできなかったけど、
そんなコトに気づかせるビル・ヴィオラは、やっぱりスゴイのかも。
松尾たいこ 原画展 @ LOGOS GALLERY [アート]
一度、お仕事をお願いしたいと思っているウチに、
あれよ、あれよと売れっ子になってしまった松尾たいこサン。
彼女の描く世界は、昔の外国のテキスタイルの様な懐かしさと、
現代風なモダンな感じが程良くて、好き。
原画を観て、まず驚いたのが、手描き、、、、なんですね。。
途中までは手描きでも、最後はデジタルで仕上げているのだと
思ってました。。。
あーー、そうか、、
絵から伝わる、温かい感じは「手描き」だからなのね。
最近デジタル処理のイラストが多い中、
こいうのを見ると、やっぱり手仕事にかなうモノは無いなぁ、、
と思ってしまう。
デジタルにはそれの良さがあるけれど、
彼女の絵にはやっぱり手描きなんだろうな、、、
忙しくなっても、このテイストを損なわないでほしいです。
蜷川実花「永遠の花1」@トーキョーワンダーサイト・渋谷 [アート]
キュートでポップな色が印象的な蜷川実花の写真展。
今回は、6年間撮り続けているという「墓地の造花」がテーマ。
メキシコやサイパンなど日差しの強い国の抜けるような青空と、
造花のいつまでも色あせないビビットな色がなんとも言えず美しい。
アップで撮られた造花には、素材の目がでていたりして、
そういう、ちょっと「フェイク」な感じも蜷川ワールドにはぴったり☆
今までのガーリーでカワイイ世界観だけでなく、
心地よい重さが加わったような写真達でした。
テーマや被写体のせいなのか、それとも彼女が大人になったからなのか、、
いずれにせよ、更に一歩前へ進んだ感じがした。
これからの写真も楽しみ♪
しかし、今回会場が小さかったせいか、大判の作品が少なかったのが残念。。
やっぱり、展示は大きいので観たいよね、、、
DesignTide in Tokyo 2006 [アート]
http://www.designtide.jp/06/jp/
今年もこの季節がやってきました☆
なかなか行く時間がとれなかったので、
「デザインタイド」のメイン会場のみ参加。
「Daily Casa BRUTUS」のランキングでも1位だった
「Tide Exhibition」は、評判通りの楽しさ☆
既に見た人が「楽しい☆」「わくわくする☆」と絶賛してたのも納得。
全体的にアーティストとの距離が近い感じがして、
「見る」というよりは「参加する」感じ。
個人的なNo.1は、フィリップ・ワーシントンの「シャドウモンスター」。
自分の影から、触手がでたり、角が生えたり、
自分の動きで、絵がどんどん変わっていくのが楽しい♪
昔やった「影絵遊び」の現代版。
あとは、鈴木元の次元の感覚が狂わせれるプロダクトや、
アラキミドリのガーリィなプロダクトなど、
日本人アーティストの作品もイイ物がたくさんありました。
私が行った時には、ちょうど黒田潔がライブペイント中。
他にも、フライターグのワークショップや、
作品が買えるマーケットなど、楽しいイベントがたくさん。
スタバのコーヒー飲み放題ってのもGood☆
残念ながら、HPのアップが間に合っていないようで、
細かいコトは直接行かないと分からない所もあったけど、
ぷらっと行っても、十分楽しめたし。満足☆
「& PEACE」☆
ミッフィー展 @ そごう美術館 [アート]
50 years with miffy
ディック・ブルーナは、過去にデザインの仕事をしていて、
今でも、自分を絵本作家ではなく、グラフィックデザイナーと言っている。
、、、え? そぉ?
と、思っていたけど、確かに☆ この展示を観て、それがよく分かった。
ミッフィーは、ラインを極力省きアイコン化させたオブジェクト。
単なる絵本のキャラクターでは無かった。。
ディック・ブルーナは、いかにシンプルに表現できるかを追求している。
場面設定からキャラクターの気分まで、少ない要素で表現することで、
よりダイレクトに相手に伝わることを知っている。
これは、まさにグラフィックデザインの考え方。
あんな、おとぎの国からでてきたようなおじいちゃんが、
そんな考えであの本を作っていたなんて、、、かっこよすぎる☆
子供から大人まで魅了するキャラクターというのは、完成度が高い。
もう、これは「アート」の域。
それなのに、こんなにかわいくて、愛されてる。
これは、ディック・ブルーナな成し得た偉業です☆
シャッター&ラブ @ パルコミュージアム [アート]
若い女の子はいいな♪ もう、それだけでキラキラしてる。
彼女たちの目線や、撮る空気が、
最近の自分には見えてないもので、ハッ!とした。
新鮮で、澄んだ空気を吸ったような気がする、イイ写真たちでした。
、、しかし、「シャッター&ラブ」とは懐かしい。。
昔、長島有里枝や蜷川実花が登場した時にも同じタイトルの写真集が、、
と、思い本棚で確認すると「1996年」、、、て、、10年前☆
今見ても、新鮮で若い感覚のステキな写真集。
でも、今回の写真展と比較して思うのは、
今のカメラマン達は、しっかりと地に足がついた写真が多い気がする。
若い女性カメラマンが珍しくなくなった今、
勢いと感性だけではダメということか、、、 10年の時の流れを感じるなぁ、、